鮮魚店で売れ残ったタコ、自宅に連れ帰ると産卵して天国へ→母タコの代わりに卵をお世話したら…… とんでもない瞬間に「泣けました」(1/3 ページ)

貴重な映像です。

» 2025年02月21日 12時00分 公開
[三日月影狼ねとらぼ]

 鮮魚店で売れ残っていたタコを連れ帰り、水槽で飼育。思いがけず卵を産んだものの直後に死んでしまった母親の代わりとなり、投稿者がお世話を続けた卵に訪れた奇跡の瞬間がYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で49万回以上再生され、2万8000件を超える高評価を獲得しています。

鮮魚店で売れ残っていたタコから大量に産まれたものがヤバすぎた..!!
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 動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」のエマスさん。鮮魚店で売れ残っていたマダコを連れ帰って飼育していたところ、思いがけず産卵。残念ながら卵を残して死んでしまった「たこわさ」ちゃん(関連記事)の代わりに卵のお世話を続けたところ、奇跡の瞬間が訪れて……?

赤ちゃんタコが産まれる前に 鮮魚店で売れ残っていた「たこわさ」ちゃん

たこわさちゃんの卵が……

 たこわさちゃんがいなくなってから、毎日代理母として卵のお世話をしていたエマスさん。仕事でどんなに遅く帰ってきても欠かさずにお世話を続けていたところ、ある日卵にとんでもないことが起こったのです。

代理母として 代理母として毎日お世話をしました

 緊急で動画を回している、というエマスさんが撮影している水槽には白くてとても小さいけれど、ふわふわと自分で泳ぐ無数の生き物の姿が映っています。そう、これは……誰もが待ち望んでいた、たこわさちゃんの赤ちゃんです!

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たこわさベビー爆誕 ついに赤ちゃんが誕生しました!!

 この日エマスさんは仕事が終わってからいつも通り水槽のメンテナンスをしようと、卵にエアレーションを当てたそうです。するとエアレーションのブクブクが何らかのスイッチになったのか、卵が一斉にふ化したのだとか。なお赤ちゃんがあまりにも小さいため、すき間から流れていかないように、いったんフィルターは止めているそうです。

 あらためて水槽を見てみると、そこにはとんでもない数の赤ちゃんの姿が。1万匹くらいいそうとのことですが、これでもまだ全ての卵がふ化してはいないそうです。

 今泳いでいる赤ちゃんは卵の透明になっている部分から生まれてきましたが、卵の白い部分にはまだ赤ちゃんが入っているのだとか。これでまだ全体の5分の1程度しかふ化していないという事実に、驚きが隠せません。

今若干透明に 赤ちゃんは透明になっている部分から生まれてきたそうです
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 泳ぐ力が弱いのか、ほとんどが水槽の下の方に溜まっている赤ちゃんたち。その姿を拡大して見てみると、タコというよりイカのようにも見えてきます。シラスやチリメンジャコを買うとこういった姿の生き物が入っていることを思い出し、あれはタコの赤ちゃんだったのかな? と思うエマスさんなのでした。

 赤ちゃんたちを観察しつつ、まさか鮮魚店の人もタコに赤ちゃんを産ませるなんて思ってもなかっただろうと話すエマスさん。その後も赤ちゃんが生まれる瞬間の映像を撮影することに成功したり、なかなか卵から出てこられない赤ちゃんを手助けしたりしつつ、赤ちゃんが弱る前に緊急で、生まれたばかりの赤ちゃんたちを海に逃がしにいくことにしました。

産まれそう 今にも生まれそうな卵から……
ヒャッホー 赤ちゃんが出てきました!

 というのも、今はまだいいですが、水槽に対する赤ちゃんの数が適正ではないことから酸素の供給量が追い付かず、このまま赤ちゃんたちを飼育すると弱って死んでしまう可能性が非常に高いのだとか。エマスさんはできる範囲で水族館や関連施設に「卵を引き取って飼育してもらえないか」と交渉しましたが、どこも「難しい」という返答だったのだそうです。

 なお生き物は生息している地域によって、若干遺伝子が異なることがあります。そのため一例として北海道で捕獲したマダコを沖縄に逃がすと遺伝子汚染が起こり、何らかの問題が生じる可能性も否定できません。

たこわさは神奈川県の 赤ちゃんは横須賀の海に緊急でかえすことに

 しかしたこわさちゃんの出身地は、エマスさんの家から車で30分ほどの場所にある神奈川県横須賀市の海です。また今回ふ化した卵は長年飼育した個体や水槽内で繁殖させた個体が産んだものではなく、もともと自然界で受精していたものであることから、横須賀の海にかえしても遺伝子汚染にはあたらないと判断したそうです。

赤ちゃんが吸い込まれて 赤ちゃんたちを連れて海へ向かいます

赤ちゃんたちとお別れ

 エマスさんによると赤ちゃんはとても小さく、魚の口に入るサイズであることから、ほとんどが食べられてしまうだろうとのこと。それでも何匹か生き残ってくれたらいいなと話しつつ、しっかりと水合わせをしてから赤ちゃんたちを海にかえしていきます。

ちびわさ達 お別れの時がやってきました

 なお今回の動画は一度飼育したものを野外に逃がすことを推奨している訳ではなく、放流も専門知識のもとしっかりと殺菌したうえで行っています。

 今後生まれる一部の赤ちゃんは飼育していく予定であり、その様子はまた改めて動画で報告してくれるそうです。たこわさちゃんが残した赤ちゃんたちが無事に育っていくのか、そっと見守っていきたいですね。

水中にいる無数のタコの赤ちゃん 1匹でも大きく育ちますように

「たこわさ見守っててね」「1匹でも多く大人になって」の声

 動画には「たこわさが遺していった赤ちゃんたち、無事に育ってほしいな。たこわさ見守っててね」「亡くなる寸前までお世話してた赤ちゃんたちが無事に産まれ、しかも海に帰れるなんて……たこわさ天国で絶対喜んでると思います。泣けました」」タコってこんな小さい頃から一人で生きていくんだ……みんな頑張って1匹でも多く大人になってくれー」といった、たくさんのコメントが寄せられていました。

 エマスさんはYouTube「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」のほか、X(Twitter/@emas_channel)でも生き物の情報を発信しています。

鮮魚店で売れ残っていた食用のタコを飼育してみたらヤバかった...!!
鮮魚店で売れ残っていた食用のタコが卵を産んだ姿がヤバすぎた...!!
売れ残りのタコが命をかけて必死に守った卵の成長がすごい...!!
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