鮮魚店で売れ残ったタコを水槽に入れたら…… 予想もしなかった波乱万丈な生きざまに「タコに泣かされる日が来るなんて」「まじでツラい」(1/3 ページ)

命をかける姿に感動。

» 2025年02月05日 09時18分 公開
[Yukiねとらぼ]

 鮮魚店で売れ残っていたタコを水槽で飼育。思いがけず卵を産んだが……。食用タコの予想もしなかった生きざまがYouTubeに投稿されました。動画は記事執筆時点で36万回以上再生され、1万2000件を超える高評価を獲得しています。

鮮魚店で売れ残った食用タコが命をかけて守りたかったものがヤバすぎた..!!

水槽で卵を産んだ真ダコ

 動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「エマスちゃんねる/EMAS CHANNEL」のエマスさん。鮮魚店で売れ残っていた真ダコを連れ帰り飼育していたところ、“産卵していた”という珍しい出来事を先日紹介しました(関連記事)。今回は、その続報です。

卵を守り、死んでしまう真ダコ

 エマスさんが鮮魚店から連れ帰ったタコの名前は「たこわさ」ちゃん。真ダコのメスで、驚くことに自宅水槽内で産卵していました。真ダコのメスは産卵すると卵がふ化するまで絶食状態で守った後、衰弱死するのですが、もともと体調が万全でなかったのか、たこわさちゃんは卵を産んだばかりのときに、衰弱して卵のそばから離れてしまいました。「もう長くない」と察したエマスさんは、せめて安らかに……とたこわさちゃんを卵の近くに移動してあげました。

卵の近くに 卵との最後の時間

 なぜたこわさちゃんは大切な卵から離れてしまったのか。不在時に録画していた映像を確かめたところ、そこには突然卵から離れて水槽内をさまよっているたこわさちゃんの姿がありました。エマスさんの予測によると、おそらく両目が見えなくなり、感覚がおかしくなったのだろうとのこと。卵の場所が分からず、探すようにさまよっている姿が胸を打ちます。

 また、一説によるとタコは自分の命があとわずかと悟ると、わざと卵から離れて自分が犠牲になることで卵を守る本能的な行動も見られるのだとか。たこわさちゃんが卵から離れた理由はどちらなのかは分かりませんが、最後まで必死に生きて、ついに息絶えたのでした。

悲しくなってくる さまよっていたんです
卵を残して 卵を残して死んでしまいました

残った卵をどうする……?

 たこわさちゃんが命をかけて残した卵をなんとかしようと思ったエマスさんは心を鬼にして、水質に影響を与えぬよう腐敗したたこわさちゃんを水槽から取り出しました。それから白濁してしまった水を換えていきます。

 今までたこわさちゃんが母親としてやってきた「卵に水を吹きかける」「ゴミを取ってあげる」行動は、エアレーションを使うことに。ずっと当たっていないようにタイマーモードにして数秒おきにあたるように設定。また、水流もずっと同じではなく海中と同じく不規則な水流が卵にあたるよう遠くから水流ポンプを使います。

水槽から出す 卵のために心を鬼に
卵を育てる たこわさちゃんの代理を

 手をかけて卵のお世話をし無事に生まれたとしても、すぐにタコの赤ちゃんは全滅する可能性が高いとエマスさんは言います。真ダコの水槽内での完全な繁殖はこれまであまり例がなく、水族館クラスの設備がないと不可能なのだとか。そこで水族館や類似施設に連絡をしてみましたが、個人での交渉はなかなかうまく進みません。エマスさんは今後も諦めずに、各施設に連絡していく予定です(エマスさんが責任を持って行うので、視聴者のみなさんは各施設や著名人に連絡しないようにお願いします)。

 卵をよく見ると、黒い斑点のようなものがあるものとないものがあります。たこわさちゃんは捕獲されてまだ1カ月もたっておらず、有精卵の可能性が高い、とエマスさんは語ります。

黒い点々 有精卵の可能性が高い

 「その卵をどうするのか?」……エマスさんのプランその1は、水族館や博物館などの施設に連絡をして引取先を探しだすことでしたが、今のところ厳しそうなのでやはり自力で育てて、生まれる直前か生まれてすぐの状態で海へ連れて行くのが一番良さそうだと考えています。あとは無事生まれるように神頼み……ということで、神社に参拝してたこわさちゃんの絵馬を奉納し、卵の無事を祈願してきました。

ホワイトボード 自力と神頼みでなんとか……
タコ絵馬 神社で絵馬を奉納

ふ化するまでは約1カ月

 自力でふ化させることに決め、天国に行ったたこわさちゃんに代わって卵のお世話を頑張るエマスさん。卵はふ化するまでに約1カ月かかるそうです。卵がその後どうなったかは必ずアップするそうなので、気になる人はエマスちゃんねるを今後もチェックしてはいかがでしょう。

頑張れ卵 「頑張れよ」
1カ月 ふ化まで約1カ月……

たこわさちゃんの姿に涙する人が続出

 動画には「たこわさの最後に泣きそうになった…探してる姿まじでツラい…」「子ども産んでからこういう動画に弱くなってしまい、泣いてしまった‥涙腺壊れてる わかる、わかるよ たこわさお疲れ様、なんとか孵化してほしい」「たこわさが命を掛けてまで、守っていた生きた証の卵がふ化する事、心から祈ってます」「今まで当たり前に食べて来たタコに泣かされる日が来るなんて」などの声が寄せられています。

 エマスさんは、この他にもさまざまな生き物との暮らしを捉えた動画をYouTube「エマスちゃんねる/EMAS CHANNEL」で公開しています。

エマスちゃんねるさんの動画をもっと見る

画像提供:エマスちゃんねる/EMAS CHANNEL

(Yuki ブログInstagram

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