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「IEの問題を知ってほしくて」――「IEユーザーはIQ低い」調査はいたずらと告白

「Web開発者なら誰でも、『IEがなければ世の中がどれほどよくなることか』と一度は思ったことがあるはず」――「IEユーザーはIQが低い」という偽調査はそんな気持ちから生まれたいたずらだったという。

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 カナダの企業が「Internet Explorer(IE)ユーザーはIQが低い」とする調査結果を報告してネットで話題になったが、「偽企業だ」との指摘を受け、すべていたずらだったと認めた。「IE 6の互換性問題を知ってほしかった」のが動機という。

 いたずらを仕掛けたのは、タランディープ・ジルと名乗るWeb開発者。調査報告書は偽物で、AptiQuantという企業も存在せず、すべて自分1人でやったとしている。

 誰かを侮辱する意図はなく、ジョークのつもりだったとジル氏は語り、「気を悪くした人がいたら申し訳ない」と謝罪している。偽サイトを作る際にページをコピーしたCentral Testという会社にも、流用をわび、削除するとしている。

 このいたずらを仕掛けたきっかけは、自身が運営するショッピング比較サイトに新機能を加えようとしたときに、旧版のIE、特にIE 6に対応するのが難しかったため。「IE(IE9除く)にWeb標準との互換性がないことは疑いない。Web開発者なら誰でも、『IEがなければ世の中がどれほどよくなることか』と一度は思ったことがあるはず」と語っている。

 そこで本物らしく見せたWebサイトと調査報告書を用意した。IEの問題を認知させて、何人かのIEユーザーに利用をやめさせられればと思っていたという。プレスリリースを出すと、話題は急速に広まった。「わたしが言ったことは、みんなが聞きたかったことなのだろうと思う」

 「この一件の後、数人でもいいからIE 6〜8を使うのをやめてほしい」(ジル氏)

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