暗黒卿ダース・ベイダーがよく飲むというコーヒー「Dark Side Roast Coffee」(ダークサイド・ローストコーヒー)」がなんとこの地球で売られている。アメリカ限定販売のこの一品を、編集部は現地のエージェントを通じて入手することができた。早速味わってみよう。
ダークサイド・ローストコーヒーは、「Breakfast Beverages Set」としてヨーダの緑茶、ホスのココアと3点セットで売られている。早くダークサイドを味わいたいと気持ちははやるが、お楽しみは最後にとっておいて、ほかの2つから飲んでみる。
まずはホスのココア。ホスと言えば、反乱同盟軍が基地を置いた雪の惑星。ココアの入った缶にはチューバッカが湯気の立つマグカップを持っている絵が描かれている。毛がふっさふさのチューバッカでも温かいココアを飲みたくなるほど寒いとは、雪の惑星恐るべし。
反乱同盟軍のエコー基地で飲まれているというココアは、お湯に溶かすだけですぐにできあがる手軽さ。いつ敵がやってくるか分からない状況で、手早く調理できるのはポイントが高い。寒い土地でのエネルギー源として、砂糖たっぷりの激甘な味になっているのではないかと思いきや、意外にも甘さは控えめ。べったりした感じもなくおいしい。ほかほかと温まるし、これなら寒い中でも帝国軍と戦う気力がわいてきそうだ。
お次はヨーダの緑茶。ヨーダが隠遁生活を送る惑星ダゴバのジャングルの奥深くで取れた「銀河で最もおいしい緑茶」だ。見た目は普通の緑茶っぽい。渋みはそれほど強くなく、味も香りも日本茶というより中国茶のような感じがする。原材料欄を見ると、抹茶、グリーンプーアル、白牡丹(白茶)と書いてある。
初めは日本の緑茶をイメージしていたので違和感があったものの、中国茶と分かってしまえば気にならない。「銀河で最もおいしい」かどうかは意見が分かれるところだが、さほどクセもなく、おいしくいただける。気分が落ち着いて、瞑想の1つや2つしたくなってくる。「ライトサイドのフォースを感じる」とつぶやいた編集部員もいたとかいないとか。
そしていよいよ真打ち、ダース・ベイダーのダークサイドコーヒーの登場。コーヒーメーカーを使って入れる本格仕様だ。お湯を注ぐだけではなく、一手間かかるところがさすが暗黒卿のコーヒー。ストームトルーパーが豆を焙煎してひいた「ダークサイドの真の味」というが、お味は……。
むむっ、これはうまい。コクがあって苦味が効いていて、気分がしゃっきりしてくる。これがダークサイドの味なのか。「シスの暗黒卿が新たなデス・スター建設を企てているときによく飲んでいる」そうだが、確かに目がさえて宇宙征服の妙案が浮かびそうだ。「これはうまい」と編集部員にも評判で、みんなごくごく飲んでいる。「みなぎってきた」「仕事が捗る」と絶賛の声。捗るのはいいことだけど、もしやみなぎってきたのはダークサイドのフォースでは……。な、なんと……
編集部がダークサイドに落ちてしまった。
闇のコーヒーの飲み過ぎには気をつけよう。
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