名古屋テレビ塔にラスボス降臨! 2万人が大興奮したツアーファイナル「ニコニコ町会議 in 名古屋」(1/2 ページ)
東海地方の中高生を中心に、去年の倍の2万人が参加。ラスボスも降臨すれば、町会議の顔ともいえるあの人も涙。
「あの、ラスボスという響きが大好きなもので……よかったらラスボスコールお願いします」
きらめくホワイトドレスに身を包んだ小林幸子さんが、名古屋テレビ塔の下を埋めつくすニコニコファンたちに笑顔で語りかける。
「ラスボス! ラスボス! ラスボス! ラスボス!」
みんな拳を何度も突き上げ、怒涛のラスボスコールで空気を震わせる。ステージの彼女は顔をほころばせて「フゥッ」と奇声を発した。
9月22日に愛知県名古屋市栄町で、ニコニコ超会議の地方出張版「ニコニコ町会議」が開催された。イベントの最後にはラスボスこと小林幸子さんも降臨。オーラと愛嬌と歌唱力で会場を圧倒した。
10会場の全国ツアー最終日となるこのイベントには、東海地方の中高生を中心におよそ2万人が集まった。ツアーファイナルならではの感動とラスボス登場で、来場者と出演者、スタッフの「ニコニコ最高」という想いが、ぎゅっと1つになったイベントだった。
晴天の下、名古屋公演スタート
「ニコニコ町会議 全国ツアー」は、超会議に来られない地方ユーザーのためにと、2012年から始まった“ニコニコの移動式文化祭”だ。今年は残念ながら台風の影響で、山口県下関市豊北町と東京都檜原村の2会場が中止に。それでも約2カ月にわたる長期スケジュールのなか8公演が無事に行われた。名古屋は2年連続での開催となる。
日照りの暑さで町会議オリジナルうちわが配布されるなど、イベント日和だった名古屋会場。場所も去年に引き続き、栄町のシンボル・名古屋テレビ塔の下にある久屋大通り公園だ。
「テレビ塔の下にこんなに人集まるのはじめて見た!」
お昼のオープニングセレモニーに登場した愛知県知事・大村秀章さんは、メインステージからの光景に目を丸くしながら笑った。参加者は去年の倍の2万人。愛知県内だけでなく三重や岐阜などお隣からも含め、中高生を中心に大勢の若いユーザーたちが集まった。
大好きなニコニコ有名人が目の前に
イベントでは「歌ってみた」など音楽ライブを中心としたメインステージに、ゲーム実況のテント、ライブドローイングのステージなどなど、あらゆるパフォーマンスが公園各地で同時進行していく。来場者のお目当ての多くは、普段は画面の向こうにいるニコニコ有名人たちを肉眼で見ること。客席とステージの距離はほとんどないうえ、出演者たちも公園のいたるところでサインや写真撮影に応じる。あちこちから女の子の黄色い声や、「近い! 近い!」という興奮の叫びが聞えてきた。
そんな中、来場者のみんなが楽しみにしているイベントが1つあった。開催6日前に突然決まった「ラスボス降臨」である。
幸子さんがツアーで唯一出演するはずだった、16日の檜原村会場は台風により中止に。報告を受けた彼女はすぐさま運営に、東京会場の想いとともに名古屋へ駆けつけたいとの声明文を出し、運営もまさかの提案に「サーセン! よろしくおねがいしますm(_ _)m」と応え、降臨が決定した。
9月6日に幸子さんは「うp主」としてニコニコに動画を初投稿し話題に。多くのユーザーが今回の名古屋出演に注目し、会場のみんなもそのステージを素直に楽しもうとする姿勢があった。
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