はてなが社長交代 創業者・近藤淳也さんは会長に

社長には開発本部を率いてきた栗栖義臣さんが就任。

[ねとらぼ]

　はてなは8月1日、代表取締役社長の交代を発表しました。これまで社長を務めてきた創業者の近藤淳也さんは会長となり、同社の開発本部を率いてきた栗栖義臣さんに交代。また副社長の毛利裕二さんは取締役ビジネス開発本部長に、創業メンバーの1人である大西康裕さんは執行役員サービス開発本部長となります。

　近藤さん、栗栖さんはそれぞれ自身のブログでコメントを発表。近藤さんは同社のこれまでの歩みを振り返り「必ずしも期待したとおりの目覚ましいサービスの成長や、新サービスの創出ができていないという自覚もある」とした上で、「これまで開発組織を卓越したマネジメント能力でまとめあげてきた栗栖に、経営執行を託しながら、会長職という立場で改めて私が新サービスの創出にも注力するという、新たな役割分担に移行することで、より魅力的なはてなを作り上げ、会社の発展を促進することができると判断をいたしました」と説明しています。

　栗栖さんは2008年入社。これまでうごメモはてなやはてなハイク2のリリース、人力検索はてなのリニューアルなどに関わり、昨年からサービス開発部の本部長を務めてきました。「13年間守られてきた『はてな』という会社の文化やおもしろさを絶やさぬよう、よりおもしろくわくわくするような会社にしていきたいと思っています」と意気込みをつづっています。

新社長の栗栖さんと創業者・近藤さん（2011年撮影）

　同社では、昨年亡くなった近藤さんの愛犬「しなもん」が長くユーザーから「会長」として愛されていました。近藤さんは「しなもんがいなくなってから早一年。会長の空席を埋める、というわけではありませんが、株式会社はてなの二代目会長に就任し、また新しい役割ではてなを盛り立てていく所存」ともコメントしています。