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「きのこの山」星人と「たけのこの里」星人、氷水に強いのはどっち?

実験してみました。

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 おなじみ「きのこの山」と「たけのこの里」。そのお菓子の入っている箱で、本格的な工作ができるのを知っているだろうか。とある理由でそのパッケージが目の前にあったので、実際に作ってみた。

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おなじみ「きのこの山」と「たけのこの里」

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箱を開くとこんな感じ

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型紙は明治公式サイト(参照)からダウンロードできる

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ダウンロードした型紙を箱の裏面に貼りつける

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線に沿ってはさみで切り、パーツに分ける

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組み立てて……

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完成! (左)「きのこの山星人」(右)「たけのこの里星人」。合わせて「きのたけ星人」

 この、「きのこの山」と「たけのこの里」の箱で作った「きのたけ星人」。「きのこの山」と「たけのこの里」はこれまでさまざまな角度から比較されてきたが、そのパッケージで作った「きのたけ星人」はどちらが強いのだろうか。バケツに入った氷水をかけてみた。


 結果は引き分け。いや、よく見るときのこの山星人がたけのこの山星人にかぶさっている。これはきのこの山星人の勝利?

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なぜ「バケツに入った氷水」なのか

 実は今、頭から氷水をかぶる「Ice Bucket Challenge(アイスバケットチャレンジ)」というキャンペーンが世界中で流行している。このキャンペーンには、Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏やTwitterのディック・コストロ氏、Microsoftのサティア・ナデラ氏をはじめ、スポーツ選手や政治家、歌手や俳優らも参加している(関連記事)。海外の流行を受け、日本ではちょうど1週間前ごろから流行りだした。

 Ice Bucket Challengeは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病の認知度を上げるためのキャンペーン。SNSで「バトン」が回ってきた人は、100ドル(=約1万円)をALS協会に寄付するか、氷水を頭からかぶるかのどちらかを選択し(氷水を被った人からもALS協会へ多くの寄付が送られている)、24時間以内に次の「バトン」を渡す3人を指名するというルールだ。

 このキャンペーンは、映像としての派手なインパクトとその背景にある社会的意味が話題を生んで、日本でもすでに多くの人が参加している。一方で、さまざまな個人の考えからこの活動に対し疑問を持っている人もいる。

ALSとは

 ALSとは、「Amyotrophic(筋肉が縮むこと) Lateral(側部) Screlosis(硬化)」の略で、主に脊髄と脳の運動神経が変性し、脱落するために起こるもの(参照:日本ALS協会公式サイト)。進行性の病気で今のところ原因が分かっておらず、有効な治療法がほとんどないという。

 ALSの発病率は人口10万人当たり1.1〜2.5人。発症年齢は平均59歳、男性は女性に比べて1.2〜1.3倍程度発症率が高い(参照:難病情報センター)。

 ALSは非常に認知度が低い病気だったため、治療研究やALSの人とその家族の支援するための寄付金を呼び掛けてもなかなか集まらなかったという。しかし、今回のムーブメントによって2014年7月29日〜8月21日までで米ALS協会に集まった寄付金は4180万ドル。昨年同期間(2013年7月29日〜8月21日まで)で集まった210万ドルと比べて約20倍もの寄付金が集まっている。

Ice Bucket Challengeがもたらすもの

 個人が持つ環境や経験により、いろいろな意見や考え方がある。Ice Bucket Challengeの取り組み自体を良い取り組みだと思う人もいれば、不快に感じる人もいる。また、その参加者もいろいろで、寄付活動のみに参加する人、バケツに入った氷水だけを浴びる人、その両方に参加する人、活動に参加はしたものの連続性の方法について疑問を持ち次の3人を指名しない人、ALS協会に加えて他にも寄付活動を行う人などさまざま。

 最後に。


 日本ALS協会では8月18日〜21日までに、250人から200万円の寄付が集まっている。このお金はALSの原因究明や治療研究および、患者家族への支援活動のために使われるという。

 慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科稲見昌彦教授からバトンを受け取った筆者からは、次の3人につなげたいと思う。

落合陽一 / Yoichi OCHIAI(@ochyai

「メディアアーティスト」「IPA認定スーパクリエイター」「日本学術振興会特別研究員」「東京大学学際情報学府」「現代の魔法使い」などさまざまな肩書を持つ。「計算機資源を用いて物理的に魔法の世紀を実現する」と述べている。おそらく100年後の未来を創りだす第一人者だ。


サザエBot(@sazae_f

国民的キャラクター「サザエさん」のパロディボット。Twitterのフォロワー数は約24万人。その影響力を駆使し、震災時には安否情報の拡散などを行った。また、昨年の暮れには渋谷でオフ会を開催し、約500人を動員したことでも知られている。


この記事を読んでくださった方の中から、参加を希望する人



 ※「『アイスバケツチャレンジ』で、冷たい氷水をかぶることや、寄付をすることなど、すべて強制ではありません。皆様のお気持ちだけで十分ですので、くれぐれも無理はしないようにお願いします」(日本ALS協会)。

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