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もし、「けいおん!」を村上春樹さんが小説化したら? そんな妄想を具現化した作品が「おーぷん2ちゃんねる」に投稿され、注目を集めています。
「『それであなたはどこの部活に入部をするか、まだ決めていないのね?』と和はいくぶん批難するような口調で言った」「『こうしてニートが出来上がっていくのかもしれないわね』『あるいは』と僕は言った」――こんな調子で始まる本作。原作では4コマで終わる主人公と親友のやりとりを約700字かけて詳述するなど、かなり気合が入っています。
全体は4500字ほどで、主人公が「軽音楽をやってみよう」と決心するまでが描かれています。ただし、その過程はドラマチック。途中で親友は消失し、突然現れた羊の幻影と「僕はうなずいた。『君は、僕が軽音楽をやるべきだと、そう考えているんだね?』」みたいな会話をし、さらに紆余(うよ)曲折を経るため、かなり読み応えのある内容になっています。
そんな本作が投稿されたのは、2ちゃんねるの転載禁止騒動を受けて登場した「おーぷん2ちゃんねる」。書き込み内容がパブリックドメインになる匿名掲示板です。元スレッドは全体で40レスもなく、作者自身「誰も見てないけど、くぅ疲」などとコメントしてましたが、複数のまとめサイトが取り上げたことで話題に。読者からは「なにこれ面白い」「嫌いじゃない」「レベル高い」などと概ね評価するコメントが寄せられています。
ちなみに、村上春樹さんの文体模写は、ネットでは定番ネタとして親しまれており、「村上春樹風に語るスレジェネレーター」というスクリプトもあります。
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