東京から30分で行ける廃墟 川崎駅前にそびえ立つ巨大ゲーセン「ウェアハウス川崎」のダンジョンっぷりがやばい(4/4 ページ)
中身はちゃんとしたアミューズメントセンターですよ。
古そうに見えるのはすべてエイジング加工
にしても、店内を見れば見るほど、ゲームセンターとは思えない作り。一体なぜこんなゲームセンターを作ったのか……? マネージャーの伊藤錠自さんにお話をうかがってみました。
―― 店内すごいですね。なぜこのような建物を作ろうと思ったのですか?
伊藤さん 当社のアミューズメントパークは「びっくり驚き」がコンセプトなんです。ここは九龍城を再現しているのですが、はじめから九龍城を作りたかったわけではなく、来店されたお客様に驚いてほしいという想いで作りました。そうすることで、そのお客様が「俺、すごいとこ知ってんだぜ」と誰かを連れてきてくれればと。
―― なるほど。かなり驚くと思います。にしても、この施工、かなり手間がかかってますよね?
伊藤さん そうですね。ここはもともとコジマさんが入っていた建物で、それをそのままエイジング加工して使用しています。各所に貼っているチラシも実在するチラシではなく、一から作成して、それを汚しなどしてエイジング加工したもの。看板の文字などはすべて手書きです。あと、屋根の上に落ちているゴミなどは、香港から国際便で家庭ごみを送ってもらって飾り付けています(笑)。
―― すごいですね。かなり費用もかかってるんじゃないですか?
伊藤さん ちょっとどれくらいかはわからないですが……まあ、結構かかってますね(笑)。
―― ですよね(笑)。そういえば、18歳以下を入店禁止にしているのはなぜですか?
伊藤さん 本施設のもう1つのテーマとして、大人のデートスポットのような施設、大人のためのアミューズメント施設にしたいという考えがあります。なので、子供たちがワイワイ騒いでいる環境ではなく、大人の人が落ち着いた雰囲気でゲームができるようと考えてこのような設定にしています。
実際、来店されるお客さまの年齢層もさまざまで20代の方が一番多いですが、メダルコーナーなどはシニアの方も多かったり、レトロゲームは世代的に30代、40代の方が多かったりと、それぞれの世代に楽しんでいただいてます。
―― あ、最後に1つ気になっていることがありまして。2階のトイレなんですけど、女子トイレだけ綺麗だったんですが……。
伊藤さん あ、それはちょっと理由がありまして……。あの加工を女子トイレにもしてしまうと、女性が怖がってしまうんです。他の店舗で女子トイレにも汚れた加工をしているところがあるのですが、だれも利用しなくなってしまって……なので、川崎店では女子トイレはきれいにしています(笑)。
―― なるほど。ありがとうございました!
全館満喫したことですし、帰りましょう。最後の最後まで楽しませてくれるウェアハウスでは、帰り口付近でセクシーなオリエント工業のドールが見送ってくれますよ。帰りたくなくなっちゃいますね。
ウェアハウスは全国10店舗。店舗ごとに施工は違うようですが、お近くにお住まいの方は肝試し気分で覗いてみてはいかがでしょうか?
(イライザ)
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