埼玉県日高市にある西武鉄道最大の車両検修施設「武蔵丘車両検修場」では、2002年以降は一般公開イベント「西武・電車フェスタ」を開催しています。普段は見ることのできない車両検修作業の見学などが可能で、毎年1万人以上が訪れる人気イベントとのこと。2015年は西武鉄道池袋線開業100周年にあたる年であるため、100周年記念展示のコーナーもあり、西武鉄道広報部の話によると今回の参加者は1万3000人と大盛況だったようです。
イベントは入場無料で、相互乗入れをしている横浜高速鉄道みなとみらい線の元町・中華街駅や、西武鉄道の池袋駅、所沢駅、飯能駅から直通で会場の武蔵丘車両検修場まで訪れることができる臨時電車がありました。また、飯能駅からの無料送迎バスがあり、午前9時〜正午は最寄りの高麗駅(徒歩12分ほど)から歩いて向かう人にはオリジナルのクリアファイルが配布されるなど、鉄道ファンにはうれしいイベント。鉄道部品の販売もあり、熱心なファンはイベント前日から並んでいたそうです。
メンテナンスのために電車を横に動かす「トラバーサー」への乗車体験(「西武 トラバーサー」で画像検索をすると過去のフェスタで電車を乗せたまま動かしている写真も出てきます)、保線作業車乗車体験、乗務員室見学、鉄道模型展示などが特に大人気でした。
普段はじっくりと見ることができない電車の屋根の上を見学できたり、過去に使われていたヘッドマークなどの展示、子ども向けのミニSL乗車や武蔵横手駅から来たヤギの「はな」とのふれあい、非常通報体験やブレーキ操作体験、鉄道模型展示などなど、参加者を楽しませようという感でいっぱいです。
トラバーサーを利用したステージでは、日高市のお隣である飯能市からの出演者も活躍。飯能出身フォークシンガー・稲垣伸一さんのミニライブや飯能第一中学校吹奏楽の演奏などが行われて人気を博していました。吹奏楽演奏は全員ネコ耳っぽいリボン(?)を装着していたというのもあって注目を浴びていた感があります。
正午から行なわれた約30分の電車撮影会は、西武鉄道30000系「池袋線開業100周年記念ヘッドマーク付きラッピング電車」と、西武池袋線と相互直通運転をしている東急電鉄5050系4000番台「Shibuya Hikarie号」を並べての展示とあって、レアな光景を撮影をしたい人たちで長蛇の列ができました。
西武鉄道では、毎年8月頃には南入曽車両基地、10月頃には横瀬車両基地で一般公開イベントを行っているので、気になる人は西武鉄道の公式サイトを要チェックですよ。
(伊織舞也)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- まさかのハイレゾ配信! 定期運行を終了した寝台特急北斗星の発着音をハイレゾ音源で配信開始
ラストランに行けた人も行けなかった人も、この音は一生の宝物。 - 北陸新幹線の次は「北海道新幹線」 1年後の開業に向けて準備着々進行中!!
北海道新幹線の走行試験が進んでいます。 - 売切れ必至「ニコニコ超会議号」2015 発売開始
今年はお座敷列車「華」が品川から海浜幕張まで運行。 - JR北海道、「トワイライトエクスプレス」記念入場券セットに長蛇の列 そして数十分で完売
北海道ファイナルラン記念で限定3000組があっという間に完売。 - 東京駅で横須賀・総武快速線のパンタグラフが破損 救援車両連結で30両編成が出現し話題に
パンタグラフが破損し停電、運転を見合わせていた故障車両(15両)の解決策は、救援車両(15両)で引っ張るというものでした。長いよ! - 北海道新幹線、海の上をプカプカ移動 神戸から函館へゆっくり北上中
北海道新幹線用車両「H5系」の搬出作業が始まり、Twitterで注目を集めていました。 - 疾走感がありすぎる“超横長”記念切手登場 新幹線開通50周年で
東海道新幹線の写真集も。 - 名鉄を育成するのだ! 「名鉄これくしょん」がハイクオリティだと話題に
「東京大学名鉄研究会」が開発しました。 - ニコニコ超会議3:この3人は誰も止められない――「超鉄道縁日」の向谷・野月・南田トークショーが濃すぎて困る
会場のみんなはついてきました。 - 時刻表っぽいフォント「DiaPro」が話題に 台湾のユーザーが無料配布
鉄道ファンに喜ばれそう。