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「これ以上は人間として耐えられない限界状況」 佐野研二郎氏がエンブレム騒動についてコメント

自身をとりまく「異常な状況」についても触れています。

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 デザイナーの佐野研二郎氏は9月1日、自身のデザイン事務所・MR_DESIGNのWebサイトを更新し、デザインをめぐり物議をかもしている東京オリンピック・パラリンピックのエンブレム問題についてコメントしました。


画像 佐野氏がデザインしたエンブレム。左が決定稿で、中央が原案、右は原案を一度修正した途中段階のもの(会見資料をもとに編集部であらためて作成)

 佐野氏は指摘があった“盗作疑惑”について、「模倣や盗作は断じてしていないことを、誓って申し上げます」とあらためて否定。しかし、エンブレムのデザイン以外の仕事に不手際があり(おそらくサントリーのトートバッグでトレースが発覚した件を指していると思われます)、これ以降「一部のメディアで悪しきイメージが増幅され、私の他の作品についても、あたかも全てが何かの模倣だと報じられ」るようになってしまったと説明しています。

 佐野氏は現在の状況について、「もうこれ以上は、人間として耐えられない限界状況」と表現。現在は自宅や実家、事務所に昼夜メディアの取材が押しかけ、またメールアドレスがネット上で拡散されたことから、毎日のように誹謗中傷のメールが送られてきたり、勝手にさまざまなオンラインサービスやショッピングサイトに登録されたりといった状況が続いているそうです。

 こうした現状を受け、繰り返される批判やバッシングから、家族やスタッフを守るためにも、もはやこれ以上今の状況を続けるのは難しいと判断。今回のエンブレム使用取り下げに至ったとのこと。佐野氏はあらためて「図らずもご迷惑をおかけしてしまった多くの方々、そして組織委員会の皆様、審査委員会の皆様、関係各所の皆様には深くお詫び申し上げる次第です」と謝罪しています。



画像 佐野氏のコメント全文(MR_DESIGNのサイトより

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