最終回で主人公が出版社を殴ってぶっ壊す 異色の4コマ漫画「ポプテピピック」がゆるーく笑いの鋭角をえぐってくる
「今日も1日がんばるぞいって私が言い出したことになんねえかな〜」。
Webコミックサイト「まんがライフWIN」にて連載している大川ぶくぶさんの漫画「ポプテピピック」がSNSを中心にじわじわと話題になっています。
主人公は14歳のポプ子ちゃんとピピ美ちゃん。絵柄的に脱力系日常4コマギャグかと思いきや、ポプ子ちゃんの意味不明な言動と外道っぷりがとにかく目立つ。ストッパーであり、良心かと思っていた相方のピピ子ちゃんも若干アレなので当然漫画の内容は謎に満ちたカオスに。よく分かりませんが中毒性があるっぽい。
時事ネタや最近のナウでヤングな流行を取り入れつつ、それらのまっさらな土壌を良い意味で踏み荒らしていく感じがたまりません。これはアンチも多いのでは……!(ワクワク)
個人的には「アナ雪」と「今日も1日がんばるぞい」、最新話の「サブカルクソ女」ネタがオススメです。「ベーコンムシャムシャくん」に関してはもう何も言うことはありません。
最終回フラグと打ち切りフラグが乱立していますが、現在も連載は継続中。読者は今後もポプ子とピピ子に振り回されていくのです。ちなみにファン待望の単行本第1巻は12月7日に発売予定。竹書房さんの懐の深さに涙が出そうになりますね。
正面切って「つまんねぇよな」と言われると「ああ”””!?!?」と完全にキレそうになりますが、「めっちゃ面白いよね!!!」と力説されると「お、おう……(大丈夫?)」となってしまう不思議な漫画、それが「ポプテピピック」。あらすじの「暗闇は無く、無知があるのみ。」というシェークスピアの名言が全てを物語っているのかもしれません。
※初出時「ピピ子」としていましたが、正しくは「ピピ美」でした。お詫びして訂正します。
(高城歩)
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