北杜夫さんの同名児童文学を原作とする映画「ぼくのおじさん」が、2016年秋に公開されることになりました。
「ぼくのおじさん」は、大学の臨時講師として哲学を教えながら、兄の家に居候し、お金もなければスポーツもできない、そのくせ屁理屈をこねまくる、ちょっと困った“インテリボンクラ”なおじさんの姿を、兄夫婦の息子・雪男の目線で描いたコミカルな作品。
そんなおじさんを演じるのは、人気俳優の松田龍平さん。そして、ふがいない叔父をときに怒り、ときに助けるしっかり者の甥・雪男役は、度重なる選考を勝ち抜いたという子役の大西利空(おおにしりく)さん。脚本は「探偵はBARにいる」シリーズなども手掛けた須藤泰司さん、監督は「天然コケッコー」などの山下敦弘さんが務めます。
ダメおじさんの甥っ子との触れ合いや恋を描く「ぼくのおじさん」は、あの懐かしき“フーテンの寅”こと寅さんと、妹のさくらやおいちゃん、おばちゃん、そして甥の満男らが活躍する名作映画シリーズ「男はつらいよ」を彷彿(ほうふつ)させる作品。「男はつらいよ」の寅さんといえば、毎回マドンナに恋をして、最後に振られるのがお約束でしたが、この松田龍平さん演じるおじさんの恋は果たして叶うのか、気になるところですね。
松田龍平さんのコメント
映画”ぼくのおじさん”で、おじさん役をやることになりました。
“ぼく”が、哲学者で変わり者のおじさんを観察するところから始まる物語は、ほのぼのしていて、どこかノスタルジックですごく面白いと思いました。
“ぼく”の雪男は大人びた少年なんですけど、演じている利空は撮影の本番ギリギリまで遊んでたりするやんちゃなヤツで、その現場の空気感がとても心地良かったです。ハワイの撮影では、現地のスタッフも合流して、日本の撮影とはまた違った濃厚な日々でした。ぼくとおじさんの思索の旅が日本からハワイへ広がって、映画の中にどう溶け込んでいるのか、僕自身も楽しみです。
山下敦弘さんのコメント
今回「ぼくのおじさん」を映画化するにあたって個人的にチャレンジの連続でした。
例えば“子供たちに観てもらえる映画にする!”とか“初の海外ロケ!”など至るところで様々な壁にぶつかる…はずだったんですが、肝心なその壁が柔らかく優しかったので心地よく現場を終えることが出来ました。たぶんそれは原作者・北杜夫さんの作品世界のおかげだと思っています。
楽しい原作と素晴らしいキャスト・スタッフで作った「ぼくのおじさん」を楽しみに待っていてください。
(田下愛)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 映画「秘密 THE TOP SECRET」は2016年8月公開、追加キャストも発表 松坂桃李「血湧き肉躍る、まさにそんな現場でした」
映画オリジナルキャラにリリー・フランキーさん、露口浩一役には椎名桔平さんがキャスティング。 - 清水玲子さんの漫画「秘密」が実写映画化 生田斗真さん、岡田将生さん出演
監督は「るろうに剣心」の大友啓史さん。 - 映画「僕だけがいない街」公開日が3月19日に決定
藤原竜也が有村架純の腕をつかみ……緊迫のメインカットほか場面写真が到着。 - 劇場版「遊☆戯☆王」、新キャラクター・藍神の声優に林遣都さん
林さんは声優初挑戦。 - 「ライチ☆光クラブ」のキャラクタービジュアルがついに解禁! 学生服&学帽はキャラごとに異なるディテール
衣装デザイン・キャラクターデザインは、映画「るろうに剣心」シリーズなども担当した澤田石和寛さん。 - 「高台家の人々」実写映画化 綾瀬はるか主演、斎藤工が恋人役に
2016年6月公開。「ごくせん」「デカワンコ」の森本梢子の“テレパス”ラブコメディ。