「あまちゃん」の企画列車「しおさいのメモリーズ号」、3月でさよなら 旧型お座敷列車の引退により
あの「潮騒のメモリーズ」ライブの舞台である「さんりくしおかぜ」も、3月31日をもって終了することに。
2013年のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」のファンに親しまれてきた、三陸鉄道のイベント列車「しおさいのメモリーズ号」が、3月19日の開催をもって終了となります。ドラマでも使用されていたお座敷列車「さんりくしおかぜ」(36−2110号)が3月31日で引退するためです。
「しおさいのメモリーズ号」は、ドラマでアイドル「潮騒のメモリーズ」が「さんりくしおかぜ」でライブしたときの内装を、同車両で実際に再現するイベント列車。2015年4月5日の初開催から計4回実施されています。「あまちゃん」イメージのスイーツやうに丼を配るなどドラマの世界観を楽しめる企画となっており、放送終了から2年経っても全国からファンが参加し、第1〜3回は定員40人の予約が早い段階で埋まる人気ぶりでした。
このドラマの再現に欠かせない「さんりくしおかぜ」が引退へ。旧型である同車両は、国土交通省運輸局からの通達によって3月までにメンテナンスをしなければ運行できない状況にあります。しかし経費がかかる、新型と連結できない、部品が古くて型番がないものが多いなどさまざまな障壁があるため、三陸鉄道はメンテナンスの断念を決定。3月31日でラストランとし、以降、お座敷列車は2014年に登場した新型「さんりくはまかぜ」のみを運行します。
「しおさいのメモリーズ号」の最終運行は、3月19日に「『しおさいのメモリーズ号』さよならバージョン」と銘打って実施。企画の詳細は後日、公式サイトで発表されます。参加の受付期間は2月19日から3月15日まで、受付時間は9時から17時までです。作中の名シーンといえる潮騒のメモリーズのライブの舞台を濃密に体験できる最後の機会かもしれません。
(黒木貴啓)
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