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AppBankとマックスむらいさん「暴力団との関係」報道否定 「法的措置を検討」

一方やまもといちろうさんは公開質問状を提示。

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 iOSの総合サイトAppBankが2月8日、同社と暴力団の関係を巡る報道について、一部メディアに対し「法的措置を検討する」とするコメントを発表しました


IR情報 AppBankが公開したIRニュース「弊社に関する一部メディアの記事について」

 以前、AppBankでは元役員による1億4000万円あまりの横領が発覚し(関連記事)、同元役員への調査や社内ヒアリングなどを実施。調査の結果をまとめ横領されたお金の使いみちなどを詳細に記したIRニュース、「社内調査委員会からの調査報告書受領及び当社の対応についてのお知らせ」を2016年1月28日に公開しました。

 しかしこの調査報告書に一部「不自然な部分がある」と個人投資家のやまもといちろうさんが指摘。報告書では、元役員が「恐喝」を受けて約3000万〜3500万円を送金したと供述しているものの、「事実確認が行えなかった」となっています(報告書82ページ)。つまり、3000万円以上がどこに消えたか不明のままということに。やまもといちろうさんは、このお金が恐喝により暴力団関係者に送金されたとしており、さらにその他何点か疑問があるとしています。


恐喝 事実確認が行えなかったとする「恐喝」の表記

 このやまもといちろうさんの記事が公開されてから、AppBankと暴力団についてさまざまな臆測がネット上で飛び交いました。見かねたマックスむらいさんは、AppBank関係者としてTwitterで暴力団との関係について否定するコメントを投稿。さらにそれから約2日たった本日2月8日、前述の通り、AppBankより公式に暴力団との関係を否定するIRニュース「弊社に関する一部メディアの記事について」が公開されました。同IR内には、「当社がいわゆる反社会的勢力と関わってきた事実は一切ございません」と記されています。







 

 しかし、このIRニュースを受け、やまもといちろうさんはすぐにさらに新しい記事「AppBank社への公開質問状(暴力団がらみ)」を投稿。「具体的な事実に基づく指摘や質問に回答していない」とし、公開質問状を提示しました。この公開質問状では、以下の3点について回答を求めています。

1:長期間にわたり不正な送金を見抜けず、ずさんな支払い管理をしていた決済責任者である取締役CFOを処分しないのはなぜか。

2:恐喝の詳細を調査指示した、調査会社などに委託した、あるいは、警察庁などしかるべき当局に相談した経緯はあるか。

3:元役員の最終人事に関する調査報告が項目として開示されていないが、AppBank社として組織的にどのような処理をし、経営判断として退任させたのか。

 現在はこのやまもといちろうさんの公開質問状に対する、AppBankからの返答待ちとなっています。暴力団とのうわさが出てからAppBankの株価が9%程下落するなど、波紋を呼んでいるAppBankとやまもといちろうさんの真っ向勝負。果たして最終的にはどのような形で決着するのでしょうか。

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マックスむらいさんは動画でもコメント

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