中島美嘉、宮崎あおいのダブル主演で実写映画化された、矢沢あいの大ヒット作品「NANA」。原作は作者急病のため2009年から休載しており、多くの人から矢沢あいさんの復帰が望まれています。
小松奈々(通称ハチ)は一目ぼれの鉄人として恋愛を謳歌(おうか)した高校時代を送っていましたが、不倫関係を続けていた浅野を忘れられないでいました。そんな傷を癒してくれる章司と出会い、二十歳の時に章司の後を追って憧れの東京へ上京することに。上京の日、新幹線で乗り合わせた同じ名前のミュージシャン・大崎ナナとの運命的な出会いを果たしたことで、奈々の人生は大きく変わっていきます。
今回同作を紹介してくれるのは、「ミス理系コンテスト」の出場経験をもつ獣医学生・飯島しずかちゃん。個性的なキャラクターたちから、しずかちゃんが受けた影響とは?
自分とは懸け離れた世界に憧れた
―― 「NANA」との出会いは?
小学生くらいの時に友達から薦められました。私自身、中学2年の時にバンドを始めたのもあって、映画化された曲をバンドで演奏したりもしました。
―― それまで矢沢あいさんの作品は読まれていたんですか?
読んだことなかったです。私は「ちゃお」派だったので、最初は矢沢さんの絵のタッチが大人っぽくて慣れなかったんです。でも、読んでみて構成がすごく上手だなと思いました。
キレイな景色の上に誰の言葉でもないナレーションが入ってきて、そのタイミングがしっくり来るというか、その言葉の重みが印象付けられました。
―― 「NANA」をきっかけに大人の世界に足を踏み入れたわけですね。
自分の世界とは懸け離れているので、「本当にこういことがあるのかな?」って思ったり憧れを抱いたりして、すごく好きになりましたね。
―― 大人っぽさだけでなく、バンドマンの姿には憧れるところも多いですよね。
「NANA」の影響で大人の男性に偏見があった?
―― しずかちゃんが「NANA」を読んで影響されたことってありますか?
当時大人の男性といえば学校の先生くらいしかいなかったので、「NANA」に出てくる個性的な男性を見ていたせいで男性に対して偏った見方をしていました(笑)。大学にはそんな個性的な男性はいなかったので安心しました。
―― 世の男性への偏見が晴れて良かったです。他にも「こんな人本当にいるの?」と思ったキャラクターはいましたか?
ハチの彼氏を略奪した幸子ですね。こんなあざとい人いるのかなって思ってたんですけど、この年になってからいるかもって思い始めました……。矢沢さんも、モデルにした人がいるのかな(笑)。
―― もしかしたら個性的なキャラクターたちにはそれぞれモデルさんがいるのかもしれませんね。
中学生で読んだ時も面白かったんですけど、今になって読んでも「こういう人いるいる!」「いやー、これはないよ」みたいに共感できるところが変わってくるので、何回読んでも面白いと思います。
―― 何回も読みたくなる魅力的な作品ですよね。本日はありがとうございました! 連載再開が待望されている大人気作品「NANA」。ぜひチェックしてみてくださいね!
飯島しずかちゃんのプロフィール
名前:飯島しずか
生年月日:1992年4月12日
出身:埼玉県
職業:大学生
趣味:ゴルフ
他に好きなマンガ:砂時計、ホリミヤ
Twitter:@shizuka_nvlu
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