完結してから10年が経つのに、今なお多くの女性たちからの支持を受ける、累計発行部数1850万部超えの名作少女漫画「フルーツバスケット」。2001年にはアニメ化、09年には舞台化を実現し、海外版や愛蔵版も刊行。08年には「もっとも売れている少女マンガ」としてギネス認定もされています。
さらに、15年9月4日から「花とゆめONLINE」で新シリーズ「フルーツバスケット another」が連載スタート。一部無料で読めるファンにはたまらないサービスとなっています。
幼くして父を亡くし、高校生になってから母も事故で失った天涯孤独の少女・本田透(ほんだとおる)。小山で一人テント暮らしをしていたところ、その土地は高校の同級生・草摩由希(そうまゆき)の一族が所有する土地だったことを知ります。思いがけず由希の保護者である草摩紫呉(そうましぐれ)の家に居候することになった透でしたが、実は草摩一族は代々十二支の物の怪憑(つ)きで、「異性に抱きつかれると獣に変身してしまう」という秘密を抱えていたのでした……。
今回は、インタビュー中も笑いが絶えなかった元気いっぱいの一児の母、齊藤茉菜さんが同作の魅力を紹介します。
異色な恋愛ストーリー
―― 同作を読み始めたきっかけはなんですか?
小学生のときにはじめて買ったもらった漫画なんです。母親が漫画オタクで家に山のように漫画があったので、最初はそれを見つけて読み始めたんですけど、子どもに読ませて汚されるのが嫌だったみたいで、私の分も買ってくれました(笑)。
―― それじゃあ茉菜さんの家には「フルーツバスケット」が2冊ずつあったと。
そうなんです(笑)。私昔から少女漫画は好きじゃなかったんですけど、「フルバ」だけは好きでいまだに読んでは号泣してます。何度読み直したか分かりません。
―― なぜ少女漫画が嫌いなんですか?
だってありえないじゃないですか。あんなリア充いるわけないし(笑)。
―― 小学生の時からそんな冷静な目で見てたんですね(笑)。「フルバ」は他の少女漫画と何が違ったのでしょう?
異性に抱きつかれると獣に変身してしまう「十二支の呪い」の設定など、普通の恋愛ストーリーにはない異色なところですね。あと、とにかく涙が止まらない感動的なシーンや名言がたくさんあるところです。ずっと心に残り続ける名作だと思います。
何度読んでも号泣
―― 茉菜さんがいつも号泣しているというシーンを教えて下さい。
透の両親である勝也と今日子が結ばれるまでの回想シーンです。何度読んでも号泣してしまいます。今日子は元ヤンキーだったので、自分から生まれる子どもは不幸なんじゃないかって思い詰めて泣いてしまうんですが、勝也が抱きしめてかけてあげた言葉が最高です。
―― その言葉とは……?
これはほんとにネタバレせずに読んでもらいたいんですが……言ったほうがいいですか?
―― お願いします。ネタバレが嫌な方には、以下高速スクロールで読み飛ばしてもらいましょう。
産まれてくる子が 一人の個人(にんげん)なんだって事を 理解(わか)ってる今日子は 大丈夫だよ 同じ人間同士 自分がしてもらって嬉しかった事 自分がされて悲しかった事を 忘れないでいてあげよう
出典:「フルーツバスケット」16巻
―― 確かに……響いてきますね。
これ以外にも絶対に涙してしまう名シーンがたくさんあるのでぜひ読んでほしいです。うちも比較的暗い家庭だったのですが、両親を亡くした透が前向きに生きている姿を見て勇気をもらってました。私も見習って明るく生きていかなきゃなって。
―― 現在の茉菜さんの明るさは「フルバ」の影響があってのものなのですね。
そうかもしれません。今でもへこんだりテンションが下がることがあったら、1〜23巻まで一気読みして号泣して、心をキレイにしています(笑)。
「花とゆめONLINE」では、新シリーズ「フルーツバスケット another」を一部無料で読むことが出来ます。気になる方はぜひチェックしてみてください。
フルーツバスケット another(花LaLa online)
齊藤茉菜さんプロフィール
名前:齊藤茉菜
生年月日:1993年10月31日
出身:神奈川県
趣味:ネイル、メイク、ゲーム
他に好きな漫画:ハイキュー、フルメタル・パニックΣ、魔法騎士レイアース
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