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漫画原作者の雁屋哲さんが3月22日、休載中の「美味しんぼ」について、「そろそろ終わりにしたい」との意向をブログで明かしました。
「美味しんぼ」は2014年5月より休載中となっていますが、雁屋さんは「ずいぶん長い休載ですが、終了したわけではありません」と最初に報告。なお、福島の原発事故に関する“鼻血”描写が物議をかもした同作ですが(関連記事)、今回の休載については、その件で圧力がかかったからではないとも念を押しています。
その一方で、雁屋さんは「いくら何でも連載30年は長すぎだ」と、“幕引き”も視野に入れていることを明かします。さらに「そろそろ終わりにしたいと思っていますが、どんな形で終わらせるか」「今までの登場人物総出演で、美味しい食べ物の話でどんちゃんどんちゃん楽しく騒いで大団円。そう考えています」と、最後はやはり大団円で終わりたい、と構想を語りました。
今後の連載再開などについては、「今、私の一存では言えません」「スピリッツ誌からのお知らせを、今少しお待ちください」とのこと。
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