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もたらすのは映像制作の革新か? 疑心暗鬼か? ビデオの人物の表情をリアルタイムで書き換えるシステム

カメラ前の演者と、ビデオの登場人物の表情がぴったりシンクロ。

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 ビデオの登場人物の表情を、リアルタイムで自由に変えられる技術が、YouTubeで注目を集めています。

 開発したのはスタンフォード大学の研究グループ。動画では、研究者の演技に合わせて、モニター内のブッシュ前大統領や、プーチン大統領の表情が変化する様が実演されています。


ブッシュ 右の演者に合わせて、表情をしかめるブッシュ前大統領

プーチン この技術にかかれば、精悍なプーチン大統領もニッコリ

 システムは、Webカメラで取り込んだ演者の表情を、モーションキャプチャーによりモデル化。これを動画内の人物に当てはめて、リアルタイムで書き換える仕組みになっているようです。


システム カメラとビデオの映像を分析し、双方をモデル化。これをもとにして、カメラ側の表情をビデオ側に適用させている

 この技術は、役者の演技を撮影後に修正したり、微妙な表情をCGへ反映させたりと、応用すれば映像制作に貢献しそうです。しかし、やりようによっては発言のねつ造にも使用可能で、ビデオが証拠として役立たなくなる恐れもあります。動画に寄せられたコメントには、「これで何も信じられなくなる」「情報操作に使われるのでは」と、懸念する声も少なくないようです。


(沓澤真二)


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