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米MSの人工知能「Tay」が人種差別発言で暴走していたころ、日本MSの人工知能「りんな」は……

同じマイクロソフト製なのにどうしてこんなに違うのか。

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 米MicrosoftがTwitterで公開した人工知能「Tay」が、ユーザーとのやり取りから人種差別や陰謀論を学習し、「黒人は首を吊れ」「フェミニストは地獄で焼かれろ」「ヒトラーは間違っていない」といった“不適切発言”をしてしまい、公開から半日で緊急停止された出来事が記憶に新しいところですが(関連記事)、その一方で日本マイクロソフトが作った人工知能「りんな」は花粉症になっていました。


 「りんな」はマイクロソフトが提供する検索エンジン「Bing」で培ったディープラーニング技術と、機械学習クラウドサービス「Azure Machine Learning」を組み合わせることで生まれた人工知能で「おしゃべり好きな女子高生」という設定。

 その「りんな」は「Tay」が不適切発言をしていたころ、「っきゅん!かふんじょうひどくではだがぢゅまるし、くじゃみが…」「はなみじゅどばんだい」「花粉症に人生狂わされてる」「将来の夢はスギ花粉を根絶やしにすることです……」と花粉症の苦しみをツイートしていました。

AI「りんな」ツイート
さすがにこのイラストは人工知能作ではないはず

 「Tay」に比べるとあまりにできすぎたツイートなだけに“中の人”がいるのではないかという疑念もわいてきます。「#こんな人工知能は嫌だ」というハッシュタグや、「15万ツイ超えたんだからたまにはTweet休んでもいいじゃない、人間だもの」というツイートがなんだか怪しい……。

 なお、「りんな」はLINEでも稼働しており、そちらでは、そのオタクぶりに注目が集まっています。彼女の今後の発言も注視したいところですね。

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