カナダの航空会社「Canadian North」が猫のMeow Meowちゃんを同社のスタッフとして任命し、話題となっています。首輪に正規のネームタグまで付けてもらったMeow Meowちゃんですが、そうなるまでには深い理由がありました。
ことの発端は カナダのアルバータ州で5月1日に発生した山火事です(関連記事)。5月18日現在も火の手は広がっており、これまでに東京都よりも広い面積である28万ヘクタール以上の土地が焼失しています。火事が発生した当初から現時点に至るまで、多くの人々が避難を強いられています。
その避難した人々の中に、猫のMeow Meowちゃんとその飼い主さんがいました。無事飛行機で避難することができましたが、そのとき妊婦だった飼い主さんの陣痛が始まり、差し迫った状況となりました。そこで運航管理事務所は、飼い主さんが安心して出産できるようMeow Meowちゃんを預かることになりました。そしてネームタグを与え、スタッフとして働いてもらうことになったのです。
大規模な火事と出産という大変混乱した状況のため、いつまで勤務できるかは不明のようです。他のスタッフからいつか来る別れを惜しむ声もありますが、早く飼い主さんと、もうひとりの新しい家族に会えるといいですね。
そしてもうひとつ、同社が避難者を飛行機に乗せる際に、ペットたちを貨物室に入れることなく飼い主さんたちと一緒に乗機できるようにしたことにも話題となっています。
災害で住む場所を追われ、とても不安な時を過ごす人々にとって、家族やパートナーとの絆は大きな支えとなるものです。大規模な火事により混乱した事態にあっても、状況に応じた英断だと称賛の声が上がっています。
(Jun)
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決死のドライブ。