「私たちを自由にするチェンジを待っている」 クリスティーナ・アギレラ、フロリダ銃乱射事件のメッセージソングを発表
新曲「Change」を緊急リリース。9月14日までの売上は事件の犠牲者とその家族を支援する団体へ寄付。
米歌手のクリスティーナ・アギレラは6月17日(現地時間)、米フロリダ州オーランドのセクシャル・マイノリティー向けナイトクラブで12日に起きた銃乱射事件へのメッセージソング「Change」を緊急リリースしました。
幼いころ父親から虐待を受けてきたことや、同性にも引かれる傾向を告白したことのあるアギレラは、マイノリティーへの理解が深いことでも知られる人物。過去には、いじめや差別を受ける人たちを勇気付けるメッセージを込めた楽曲「Beautiful」をリリースしており、セクシャル・マイノリティーからの支持も厚いアーティストです。
49人が死亡した今回の事件発生後、アギレラはTwitterに「私の祈りはすべての人が心を動かされた昨夜の無差別な惨劇とともにある。憎しみに耐えることはできない。希望を失わないで、未来は変えられる」とツイートしていました。
YouTubeで公開されたリリックビデオは「私たちを自由にするチェンジを待っている あなたがあなた、私が私でいられるときを待っている 希望がやってくるのを待っている 憎しみが消え、愛が見出されるのを待っている」というサビのメッセージには多くの共感が。アギレラのオフィシャルサイトでは、リリックビデオとともに、次のようなメッセージも16日に発表されています。
オーランドで起きた恐ろしい惨劇は、私の心を重苦しく占領しています。とてもたくさんの愛、たくさんの祈りを犠牲者とその家族に送ります。多くの人たちと同じように、私もこの世界を、すべての人が心のままに、情熱的に愛し合うことのできるような美しい世界へと変える手助けができればと望んでいます。
私たちは、多様性、限りない可能性、それぞれが表現することを認められる世界に生きているのです。いったいどうして、このように愛情深い人びとが、このような憎しみにとらわれてしまうのでしょう。
今はこのような深い悲しみに沈んでいるけれど、世界は私たちが知るよりもっと愛に満ちていると信じています。私たちはもう一度愛を学び、心に愛をとどめながら、一人の人間が世界を変えることもできることを知るべきです。ネルソン・マンデラはかつてこう言いました「生まれながらにして肌の色や育ち、宗教で他人を憎む人はいない。人は憎むことを学ぶのだし、そして憎しみを学べるのなら、愛を教えることもできるはずだ。愛は憎しみよりもずっと自然に、人の心に滑り込む」。
私たちは自らの選択で愛を振りまくことができるし、励まし合い、個性を敬い――愛によって、私たちはひとつになれるのです。
ありったけの愛をこめて。心からお悔やみを申し上げます。
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実際には「銃の形をしたライター」だったというこの事件。ネットでは「発砲事件」「銃の乱射事件」といった誤情報に変換されTwitterやNAVERまとめなどによって広く拡散される事態となっていた。