現地時間8月13日、映画「スター・ウォーズ」シリーズでロボットのR2-D2を演じた俳優、ケニー・ベイカーさんが病没した。享年81歳。シリーズの制作を手掛けるルーカスフィルムが、公式サイト「StarWars.com」で発表している。
1934年8月24日、イングランドはバーミンガム生まれ。公称身長112センチで、16歳から小人症の劇団で活動を開始。1977年公開の「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」でR2-D2役に抜擢された。
以降、2005年公開の「エピソード3/シスの復讐」までの6作で、小型で愛らしいロボットを好演した。「エピソード6/ジェダイの帰還」では、小柄な獣のような種族「イウォーク」としても出演。なお、最新作「フォースの覚醒」では"R2-D2コンサルタント"としてクレジットされている。
シリーズ制作総指揮のジョージ・ルーカスさんは「ケニー・ベイカーは本物の紳士で、困難な状況でも一所懸命に働く人だった」とコメント。「いつもみんなに笑顔をもたらす才能の持ち主で、R2-D2の心と魂を体現していた。知る人は誰もが彼を惜しむでしょう」と語っている。
この訃報を受け、Twitterでは関係者からの追悼ツイートが相次いだ。ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルさんは「生涯の友よさようなら。楽天さと意志の強さが大好きだった。彼こそ僕の探していたドロイドだった」とコメント。エピソード1〜3でのオビ=ワン・ケノービ役、ユアン・マクレガーさんは、「ケニーと一緒に仕事ができたのは素晴らしいことだった」と、悲しみの言葉を述べている。
ベイカーさんとともにイウォークを演じたワーウィック・デイヴィスさんは、「巨大な心を持つ小さな男に、悲しいですが別れを告げます。彼は小さな俳優に道を開いてくれた」と、哀悼の意を示している。
(沓澤真二)
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