12月4日、北海道の美幌峠周辺で全力疾走する熊の映像が撮影され話題になっています。本来なら冬眠していてもおかしくない時期ですが、なんらかの理由で動いていたもよう。
動画を投稿したのは羊毛フェルトアーティストのTrue Style Lab.(@Truestylelab/関連記事)さんで、撮影者はTrue Style Lab.さんの兄。車の助手席か後部座席に座って携帯のナビを見ていたところ、前方に黒い“何か”が並走しているので撮影してみたら……なんと、熊でした。
途中割りと熊の近くまで接近している場面がありますが、熊は車に目もくれず猛ダッシュで去っていきました。車から逃げているわけではなく、ガードレールを乗り越えられずに切れ目まで走っていたようだったとのこと。
動画を見ているとスピード感覚がおかしくなりそうですが、これは熊が速すぎるため。40〜50キロぐらいは出ていたそうです。すごい。全力疾走する熊、なかなかの衝撃映像です。
今回は運良く熊が一切こちらに興味を示しませんでしたが、もし車に乗っている時に遭遇してしまった場合どうすればよいのでしょうか。熊の被害を防ぐためのパンフレットの作成なども手掛けている環境省(関連記事)に聞いてみたところ、自然環境局の野生生物課・管理室が答えてくれました。
同管理室によると、「車に乗った状態で熊に遭遇した場合」を想定した資料がないため、なんとも言えない部分は大きいものの、熊を刺激しないことを第一に考えるべきとのことです。山を歩く場合は遭遇しないために熊鈴などを鳴らすことが推奨されていますが、遭遇した状態でクラクションを鳴らすのは熊がどのような反応をするか予測できないため控えたほうが良いでしょう。
また、もし目が合ってしまったとしても、アクセルを踏んで一気に横を通り抜けるよりは、下がれる場所があればバック、なくても車からは降りず停車して熊が去るのを待つほうが無難ではないかとのことでした。
何とも季節外れな熊の出没と、衝撃的な全力疾走の様子でした。
画像提供:True Style Lab.さん(@Truestylelab)
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涼しくなってまいりました。