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クラウドソーシングサービスを手掛けるクラウドワークスとランサーズが、それぞれ仕事依頼に関するガイドラインを更新した。両社とも「第三者の知的財産権を侵害するような仕事の依頼を禁止」する旨を明文化しており、WELQをはじめとする一連のキュレーションメディア騒動(関連記事)を受けての措置とみられる。
クラウドワークスは「第三者の著作権等、知的財産権の侵害あるいは侵害の恐れがある仕事」の項目を明記。「第三者の記事の一部(語尾や単語、言い回し等)に変更を加える記事作成」「第三者のブログに掲載されている写真を、必要な許諾を得ずに転用することを含む」といった具体例を挙げ、該当する依頼を禁じた。
ランサーズも「第三者の知的財産権の侵害もしくは助長するような仕事」の項目を設け、「第三者の記事などをコピーして制作するように指示している」「第三者の記事の一部を書き換えてオリジナルに見せた記事を制作するように指示している」といった依頼を禁止に。また、クライアントがライティングおよびリライトに関連する依頼をする際、ガイドラインへの同意を求めるようシステムを変更している。
内容の信憑性や、他記事から引用する際の適切さに問題があると指摘され炎上したWELQは、記事の9割がクラウドワーカーの手によるものと、運営元のDeNAが明かしている(関連記事)。こうした背景からすると、DeNAの声明を受けて、クラウドソーシング大手2社が襟を正すべく今回の措置をとった格好だ。両社ともに、自社を通して依頼される案件の監視体制を強化すると明言しており、健全な仕事がなされる環境作りが願われる。
(沓澤真二)
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