10代のボカロ人気にかげり? 2016年「年代別カラオケランキング」をJOYSOUNDが発表
若い世代に「シュガーソングとビターステップ」が大人気! 「海の声」も世代問わず幅広い人気を見せました。
JOYSOUNDが2016年の年代別カラオケランキングを発表しました。会員数1000万人以上の「うたスキ」の歌唱履歴に基づき、人気曲トップ20を10〜60代の年代別に公開。2016年度は10・20代でアニソンが強い人気を見せたほか、総合でも1位となった浦島太郎(桐谷健太)「海の声」が全世代を通して多く歌われていました。
同ランキングでは例年、10代がボカロ曲、40代が青春時代のJ-POPを歌うなど世代別の歌唱傾向が浮き彫りになるのが特徴。今年は10・20代がランキングの半数以上をアニソンが占めるという結果に。アニメ「血界戦線」のエンディングテーマであるUNISON SQUARE GARDEN「シュガーソングとビターステップ」が10・20代の1位、さらには30代でも6位と圧倒的な人気でした。男性ボーカルの曲ながら、歌唱者は6割が女性だったそう。
10代
10代は、2013年・2014年と過半数をボカロ曲が占めていましたが、2016年は5曲と勢いが収まったもよう。アニソンは11曲、アニメ「おそ松さん」のA応P「はなまるぴっぴはよいこだけ」(5位)や映画「君の名は。」のRADWIMPS「前前前世」(15位)など、今年ブームとなった作品の主題歌も入っています。
20代
20代は15曲がアニソンと、例年に引き続きアニメの影響力の強さがうかがえる内容。「おそ松さん」からは「はなまる〜」(3位)だけでなく「全力バタンキュー」(20位)もランクインしたほか、4月から放送中の「マクロスΔ」からワルキューレ「いけないボーダーライン」(12位)も多く歌われました。
30代
30代は、20代のアニソン人気の傾向を残しつつ、スキマスイッチ「奏」やスピッツ「チェリー」などJ-POPの名曲が出てくるように。「海の声」が1位、RADIO FISH「PERFECT HUMAN」が20位と、その年のトレンドがランキングに反映されるのも世代感が出ています。
40代
40代はレベッカ「フレンズ」、DREAMS COME TRUE「未来予想図II」と青春時代を彩る名曲や定番曲が多く入りました。「残酷な天使のテーゼ」などアニソンもちらほら見かますが、ここから上の世代はボカロ曲が1曲も入っていません。2013年度はかろうじて「千本桜」があったんだけどなぁ……!
50代・60代
50代は歌謡曲、60代は演歌が数々と上位に食い込む内容に。NHKドラマ「あさが来た」の主題歌であるAKB48「365日の紙飛行機」は、50代で2位、60代でも8位に入り、異色の存在感を放っています。
総合して、「海の声」は10〜50代すべてで10位内にランクイン。中島みゆき「糸」や一青窈「ハナミズキ」、秦基博「ひまわりの約束」に匹敵するような、世代を問わない人気を見せました。世代間のギャップのない一曲としてレパートリーに入れておいてもいいかもしれません。来年はどの曲がどの年代に人気となるのか、期待を胸にマイクを震わせていきましょう!
(黒木貴啓)
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