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私たちにはまだ何もない 性に動揺する少女の群像劇「荒ぶる季節の乙女どもよ。」に胸がざわつく!

原作は「あの花」の岡田麿里さん。

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 生きている限り必ず向き合わないといけないタイミングが来る問題、それが「性」。多くの人は第二次性徴を迎える思春期に、性について考える経験をしているのではないでしょうか。

 別冊少年マガジンで連載中の岡田麿里・絵本奈央による漫画作品「荒ぶる季節の乙女どもよ。」は、多感な時期に悩む少女たちの群像劇です。現在公式サイトで1話目の試し読みができます。



 主人公の和紗は、文芸部に所属する女子高生です。明るい子たちにはまざれなくても、居心地のいい仲間たちと読書会を楽しむ穏やかな毎日を過ごしていました。そんな彼女の日常の中にも、やはり「性」と目が合う瞬間は何度もやってきます。


荒ぶる季節の乙女どもよ。 ひりひりする空気感

 学校では小説に出てくる性描写に動揺し、家に帰っても「お母さんは処女じゃないんだな……」ともやもやした気持ちを抱える和紗。近所にはかっこよく成長した幼馴染の男の子が住んでいますが、周囲の目が気になってまともに喋れません。昔は普通に話せていたのに!

 思い悩んで振り回されて、でも人にはちょっと言えない……興味と敬遠でざわつく心理描写には、誰もが思わずドキッとさせられます。


荒ぶる季節の乙女どもよ。 悩みの重さで座り込む感じ、分かるぞ

 性的なことを嫌う潔癖な曽根崎部長や、文学を知るために夜な夜な18禁チャットルームに通う本郷、文芸部に不釣り合いな美少女・菅原など、和紗を囲む個性的なキャラクターたちもそれぞれに背景を抱えている様子です。少しでも気になった方は、思春期の記憶をかみ締めながら読んでみてはいかがでしょうか。



正しい倫理子

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