やしろあずきの調査―― 懐かしき「面白Flash」時代、思い出に残る数々の名Flash作品を振り返ってみた(1/2 ページ)
懐かしさとともに封印したい記憶まで呼び起こされるやつ。
こんにちは、最近帰っても家に入れないことが多々あるやしろあずきです。
皆さんは「Flash」という言葉を聞いたら何を想像するでしょうか。カメラのフラッシュ、ポケモンのひでん技、ポーカーの役……人によっていろいろなものを想像すると思いますが、中には「Flash動画」を思い出す人もいるのではないでしょうか?
知らない方のために簡単に説明すると、FlashとはAdobe社のWebコンテンツ作成ツール「Adobe Flash」を使って作成された動画を指します。
一時期、インターネットの娯楽といえばFlashだ……といわれるまでに、このFlashを利用した動画が流行った時期があったのです。僕と同じぐらいの世代の方は「面白Flash倉庫」という単語を聞いただけで泡を吹いてぶっ倒れるかもしれません。
今回はそんなFlash動画のお話です。
やしろあずきとFlashの思い出
そもそもFlash動画が流行り出したのは1998年ぐらいからといわれており、1998〜2002年ころがFlash黄金期の始まりとも言われています。
事実、僕が中学生にあがり、インターネットを触り始めた2002年。さまざまなFlashが毎日更新され、人気のFlashをまとめて紹介する今でいうまとめサイト的なものも続々と登場してきた、まさにFlash黄金期の真っただ中でした。
学校から帰ったらまず「面白Flash倉庫」で新しいFlashをチェックし、好きなFlashを繰り返し何度も何度も視聴する……この生活スタイルが分かる人は僕の同志です。
そう、当時の僕のインターネットの世界といえば正にFlashだけだったのです。あ、あとラグナ●クオンラインね。
ただこの年代にインターネットを触れていた子、全員が全員Flashにドハマりしていた訳ではないですよ。
あの時代に学校終わり家でずっとネットを見てた子と、外でサッカーを楽しんでいた子ではその辺りから世界線が分かれている気がします。
……この記事を読んでる僕と同世代の方はみんな仲間だと信じていますが。
ただ、Flash黄金期が続いたのはここから数年のみ。
2005年にYouTube、翌06年にはニコニコ動画が生まれ、この時期からFlash動画作品はだんだんと勢いを無くしていきます。
今となっては中高生の大多数がFlashを知らないのではないでしょうか。
当時インターネット上での代表的なマスコットキャラだったAA(アスキーアート)たちも、今ではただの凝った顔文字として認識されていたりもします。
なんだかちょっと悲しくなりますね。学校の情報の時間、先生の隙を見てはペリーのFlash動画を盗み見て爆笑していた代わりに、今の子たちはニコ動でゲーム実況を見たり、YouTuberの動画を見たりしているのでしょうか。
しかし時代は変わっていくもの、その当時流行っていた文化もいずれは新たな文化に入れ替わっていくものです。それでもたまーに、過去を思い出して感傷に浸りたくなる時ってありませんか?
「僕らの青春の1コマでもあるあの作品たちは今どうなっているんだろう……?」
もう削除されて見られなくなってしまっているのだろうか? それともまだ広大なインターネットの海のどこかで生き延びているのか…?
……と、いうことで!
あの、まだYouTubeもニコニコ動画もなかった時代に、僕らを楽しませてくれたFlash動画の数々を探してみました! Flash世代の人はあのころの自分を振り返りながら、そうでない人も旧世代の遺跡探索と同じノリで楽しんでいただければと思います。
僕はあの当時全身に鎖を巻いて黒の組織の一員として活躍していた最悪の時期なので、できる限り自分を振り返りたくありませんが。
……それでは紹介していきます。
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