ハリウッド映画版「攻殻機動隊」の公開を記念したスペシャル漫画、「トニーたけざきの攻殻機動隊」が月刊ヤングマガジン4月号に掲載されています。トニーたけざき先生による渾身の攻殻ワールドに、ネットの海もざわついています。
過去作「トニーたけざきのガンダム漫画」「トニーたけざきエヴァンゲリオン」ではオリジナルの絵柄を超画力で再現しつつ、原作キャラたちが絶対にしない言動で破滅的なギャグを繰り広げてきたトニー先生。今回の攻殻漫画でも原作者・士郎正宗先生のタッチで再現されたキャラたちが大暴走を繰り広げます。ついに「攻殻」までエジキになってしまったか……。
作中冒頭ではトニー先生本人がキャラとして登場。実写映画化の報に歓喜しつつ、「よし! いまだにガラケー使いのこのオレが見せてやろう 未来を! 実写版『攻殻』を!!」と、トニー版「あったかもしれない実写攻殻の世界」のはじまりはじまり。公安9課の面々が戦隊シリーズ風コスチュームに身をまとった「攻殻機動隊コーアンキュッカー」や、カルト映画風「攻殻機動隊 電子頭脳の花嫁」など、絶対に実写版で登場しないであろうシチュエーションが乱れ打ち状態。
ところが、再び登場したトニー先生が「こんなの攻殻じゃねえー!!」とセルフツッコミを入れたところで、まさかの第2部開幕。ここからが本編ですと言わんばかりに原作絵に寄せたタッチで、公安9課メンバーによる10本のショートストーリーが繰り広げられます。
予算削減に備えて売れそうな草薙素子グッズを思案する9課の面々や、多脚戦車・フチコマたちによる漫才、原作や押井版でおなじみのかっこいいシーンでビルから落っこちる少佐など、他では絶対に見られない光景の数々。例によってシモネタも連発され、ハリウッド版が公開直前でもアクセルを緩めないトニー節が光ります。
同作は3月28日発売予定の「攻殻機動隊 ゴースト・イン・ザ・シェル コミックトリビュート」にも収録予定。さらに、4月3日発売予定のヤングマガジン本誌には、6ページのトニー先生描き下ろし「攻殻」漫画が掲載予定です。こちらは単行本に収録される予定もないので、ファンはお見逃しなく。
(C)トニーたけざき/講談社
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