ITmedia ガジェット 過去記事一覧
検索
ニュース

CiNii、電子化論文の公開を一部再開 学協会との調整が必要なものを除く約110万件が閲覧可能に

連携サービスへのリンクから読める論文を含めると、約645万件が閲覧できる。

advertisement

 国立情報学研究所(NII)が、論文検索サービス「CiNii(サイニィ)」での電子化論文の公開を一部再開しました。公式サイトにて、学協会との調整が必要な論文を除く約110万件の論文を、従前通り配信すると説明されています。


告知 公式告知

 同サイトの論文は3月に公開を停止し、科学技術振興機構の「J-STAGE」へ移行する予定でした。しかし移行作業の完了前に公開が停止したため、学生や研究者に混乱を招いていました(関連記事)。

 公開が再開されたのは、今年度以降にJ-STAGEへ移行される予定の論文のうち、CiNiiで無料公開されていた約22万件。また、発行終了や発行元の解散といった理由で移行される予定がない約88万件も対象となります。

 現在の検索システムには、検索条件に「CiNiiに本文あり・連携サービスへのリンクあり」が追加。これを指定して検索すると、CiNii上で読めるもの・リンク先のJ-STAGEや機関レポジトリで読めるものに絞り込んで論文を探せます。今回の再開分と連携サービス掲載分を合わせれば、約645万件の論文へアクセス可能。


検索 「CiNiiに本文あり・連携サービスへのリンクあり」で検索すると、電子版が読めるものだけがヒットする。オレンジ色のリンクから、直接論文へアクセス可能

 CiNiiは今後も利用者の利便性を考慮して、無料公開が可能な論文については経過措置として配信機能を継続するとのこと。学協会や科学技術振興機構と協議のうえ、準備を進めているそうです。


(沓澤真二)


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る