「GOSICK」「異国迷路のクロワーゼ 」の漫画家・武田日向さん病死、作家・桜庭一樹さんが明かす
「GOSICK」の著者・桜庭一樹さんは「感謝と尊敬の気持ちしかみつからない」とつづっています。
桜庭一樹さんのミステリー小説「GOSICK -ゴシック-」のイラストなどで知られる漫画家の武田日向さんが、2017年1月に病死していたことが「GOSICK」公式ブログで発表されました。5月9日発売の富士見書房「ドラゴンエイジ」誌面でも訃報が掲載されています。
武田さんは、漫画家として「やえかのカルテ」「異国迷路のクロワーゼ」「狐とアトリ 武田日向短編集」などの作品を発表。「異国迷路のクロワーゼ」は2011年にテレビアニメ化されている他、「GOSICK」のイラストは2004年1月に「ドラゴンマガジン」に掲載された最初の短編から担当。富士見ミステリー文庫版から角川ビーンズ文庫版まで桜庭さんとともに「GOSICK」の世界を作り上げてきました。
桜庭さんは、武田さんによる1巻の装画を受け取った際に「キャラクターの魅力と個性、図書館塔の空間把握。なんと密で大胆な絵か……!」と衝撃を受けたことを告白。「負けないようにとがんばって書くのですが、イラストはそれを軽々超えて、届き、届き、届き続けました」と、武田さんの仕事ぶりに驚かされ続けてきたことを明かしています。
武田さんが最後に仕事として「GOSICK」のイラスト描いたのは2011年のこと。桜庭さんは「ご体調が万全ではない中、渾身の力で完成させてくださったのだと、聞きました」とつづっており、「いま、胸の中を探すと、感謝と尊敬の気持ちしかみつからない」「武田日向さん。ありがとう。 ありがとう。 ありがとう…」と亡くなった武田さんへの感謝の言葉を寄せています。
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