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某油性ペンにそっくりな粉末茶の携帯容器「茶ッキー」 製造元に開発経緯を聞いてみたら、めっちゃ便利そうだった

パロディー商品っぽい見た目なのに実用的。

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 某油性ペンにそっくりな粉末茶の容器「茶ッキー」が、「脳が混乱する」「絶対、間違えるわ」と話題になっています。


スティック型の粉末茶入れ「茶ッキー」 黒いインクが出るやつかな?


スティック型の粉末茶入れ「茶ッキー」スティック型の粉末茶入れ「茶ッキー」 残念、ウーロン茶でした!

 「茶ッキー」はペンのように持ちその先端を押すと、インクではなく粉末茶が出る携帯容器。同商品を購入した投稿者は「上司に『疲れてるなら帰っていいぞ……』と言われそうなペン」と表現しています。確かに「マッキー」と見間違えそうなデザインで、これをコップに向かって構えている人を見たら、思わず目をうたがってしまいそう。

 製造元である浅原工業(静岡県島田市)に話を伺ったところ、同社はもともと緑茶工場の改良などを手掛ける溶接関連の企業だったそうです。しかし、緑茶需要の低下に悩む声をよく耳にするようになったことから「粉末茶を、持ち運びに便利なペン型容器に入れる」というアイデアを考案。2009年から「好きだっ茶」という名称で販売しはじめました。

 その後、中身を詰め替え可能にする改良などが行われ、外観も多様化。「茶ッキー」はペンにそっくりな形状を活用したデザインを採用したバージョンで、商標登録を出した2014年から販売を行っています。あまりにも文房具らしい見た目にしてしまったため、食品関係の展示会に出すと素通りされてしまうことが多いものの、紙パッケージのスティック粉末とは違って繰り返し使えることなど、変わった形状が持つ実用性の高さを伝えると、かなり興味を持ってもらえるといいます。



 お茶に限らず、さまざまな粉末に対応した「マイペン」も開発されており、2015年には同商品を使った三島食品の「ゆかりペンスタイル」(赤しそふりかけを入れたもの)が話題に(関連記事)。その影響で浅原工業が販売する「茶ッキー」の売り上げも伸び、現在は一部ロフト、東急ハンズの店舗でも販売されているとのこと。


スティック型の粉末茶入れ「茶ッキー」 「マイペン」はもともと企業向けの商品だったものの、この「ゆかりペンスタイル」がTVなどで取り上げられたことをきっかけに、個人購入者が増加したそう(Webサイトより)

 ちなみに、同社オンラインショップでは緑茶、紅茶、ウーロン茶などの粉末を入れた各種「茶ッキー」に加え、自由に粉末が入れられる空容器版も購入可能。名前のイメージからは離れてしまいますが、サプリメント、お香などに使用する人もいるとか。

画像提供:774@う121-し88(@na74)さん

マッハ・キショ松

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