登場人物が全員ガチオタなネット漫画「#コミケ童話」シリーズの最新作が公開されました。今回の舞台は龍宮城。マイナーCP(カップリング)をこじらせた亀を助けた浦島太郎の運命やいかに……!
「この前は子供達にいじめられているところを助けて頂きありがとうございました」と浦島の前に現れたのは1匹の亀。助けてもらったお礼に“駅から5分、コミック1万冊完備でドリンク無料”の竜宮城へ来ないかと誘います。亀によるとこの竜宮城では夜通しアニメを鑑賞したり、突然人狼を始めたりするとのことで、何だか楽しそう。日々の生活に疲弊しているらしい浦島は龍宮城行きを決意します。
龍宮城へ向かう道中、そもそも子供たちになぜいじめられていたのかを浦島が亀に尋ねたところ、「推しCP(カプ)の解釈が違うからって殴ることはないですよね」「マイナーCP民を物理攻撃で迫害してくる人初めて見ましたよ!」と亀。
まさかの展開に驚きつつも、そもそもその作品は恋愛ものではないのでは、とツッコミを入れる浦島ですが、「大事なのはそこじゃないんですよ!」「魂がつながってるんですよ彼らは!」と亀も負けていません。しまいには脳内で広がる俺得展開に「あ、まって……あ〜〜〜〜……まってしんどい……」と思考停止に陥るなどなかなかこじらせています。
そんなこんなでたどり着いたのは「シェアハウス 龍宮城」。見た目はアパートですが、中には乙姫さまがいるというので、期待を込めてドアノブを開けるとそこには……バ、ババァアアアアアアアアアア……! 龍宮城(オタサー)の姫・乙姫(大家ともいう)、御年78歳の姿がありました。
しかしシェアハウスの室内には、所狭しと本棚が置かれており、新旧問わずバランスよくそろえられたコミックが並ぶなど、なんとも暮らしやすそうです。さらにババァ、いや乙姫からは「今晩はね、『再現したらヤバそうな漫画料理選手権』をここでやるんだよ」「あたしゃ今から材料の鳩の生き血を取りに行ってくるからね」と気になりすぎる言葉も。何なんだよ、このシェアハウス。どこにあるんだよ。
そうして結局竜宮城に居座ってしまった浦島が正気を取り戻したのはなんと3年後(!)。「気を抜くとすぐ1年経ってる!」と慌てふためく浦島をしり目に、住民たちは「外でも同じ」「二十歳超えたら一年は一瞬」などと漫画片手に余裕をぶちかましています。
しかし、あっという間に歳をとることにおびえた浦島は、シェアハウスを出ることを決心。その決意を悟った乙姫からお土産にと「B5サイズの玉手箱」が手渡されます。
「辛くなったら開けてもいいよ」という超軽い制約の玉手箱を手に、日常に戻った浦島ですが、数日後には貯金も時間も心の余裕もなくなり、玉手箱を開けてしまいます。
そこに入っていたのは……浦島が高校生のときにハマっていたジャンルの同人誌! しかも作者は乙姫で、おそろしい絵のクオリティーと浦島好みの展開が繰り広げられていたらしく、生きる気力を失いかけていた浦島の顔にはみるみる笑顔が戻りました。死にかけメンタルを救う同人誌尊い……。
この漫画を公開したのは、Webで多数の漫画を公開しているおのでらさん(@onoderasan001)。これまでにも鶴の恩返しをモチーフにした漫画や、石油王がコミケに現れる漫画などで人気を博しています。どの作品もドチャクソ面白いので、コミケ・同人ネタ好きの皆さんにオススメです。
おのでらさんの作品
(Kikka)
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