「設定だけで言えばムスカは攻略対象だと思ってる」とシータが語る「天空の城ラピュタ」の創作漫画がTwitterで話題になっています。
客観的に同映画の物語を見つつ、乙女ゲームの主人公のような立ち位置でムスカを語り出すシータ。一緒に視聴する友達(?)のナウシカが、監禁シーンでムスカが“流行りの服”を渡すのを見て「これで好感度上げようってのがムリな話よねー」と話すも、攻略対象だと真顔で断言してきます。このシータの目、本気だ……!
難攻不落の要塞で籠の中の鳥となった美少女・シータと、孤独なエリート大佐でメガネ(?)属性のドSキャラ・ムスカ。そんな風に2人を分析しては「こんなおいしい環境ある?」と謎の熱弁。これにはナウシカも「あなた何言ってるの?」と動揺を隠せない様子。
さらには完全にノベルゲームの“バックログ”として、――「…ただの閉め忘れだ。君のためではない」とか言いつつ、流れ星を見たがっていたシータのために窓の鍵を開けておいてあげるムスカ、そしてその優しさに気づくシータ――といった見えない部分の妄想会話が展開する事態に。「あーーっだめだ! それ恋が始まっちゃうやつだーーっ!!」とナウシカも心なしかテンションが上がっています。
そしてラスト分岐は、要塞にとどまって「恋なんて知らなければ君を手放せたのにー…!」というムスカが見られるムスカルートと、「助けに来たよシータ!」と来てくれたパズーと一緒に要塞を脱出する王道のパズールートの選択に……! ここまでくるとナウシカも「迷うー」ともはやノリノリになっています。いや、確かに迷うけど。
また最後のコマでは「ボクにココロを…教えてくれてありがとう」と自爆ENDなロボット兵ルートも挙げて、彼も攻略対象だと語るシータなのでした。なにそれズルい……。
投稿したのは以前に「小1の時に1+1がどうして2になるのかわからなくて、強迫神経症になった話」(関連記事)を描いた漫画家の道雪 葵(@michiyukiaporo)さん。今回の漫画は「乙女ゲームのシナリオライターやってたから、ラピュタを真っ直ぐな童心で見れない」として創作したもので、夢女子的な視点はある意味職業病と言えるものなのかもしれません。無限の可能性(攻略ルート)を秘めた乙女ゲーム強い。
Twitterでは「わかる」「昔から夢見てました」とその見方に共感する声や、「ムスカ一択」「ロボット兵ルート最高」と、それぞれのルートに好みが分かれつつ支持する声も寄せられる人気となっています。
ちなみに道雪さんはWebコミック誌「ゼロサムオンライン」にて、同じく乙女ゲームシナリオライターの知識を生かした4コマ漫画「女子漫画編集者と蔦屋さん」を連載中。こちらは漫画編集者・鶴野千代子が江戸時代へタイムスリップするお話で、さらに大物浮世絵師たちと仕事をするという斬新なコメディ展開が描かれます。現在第1話〜2話まで公開中です。
画像提供:道雪 葵(@michiyukiaporo)さん
(宮原れい)
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