アニメ「Wake Up,Girls!」で原案・監督を務め、その続編にあたる「Wake Up,Girls! 新章」で事実上の降板となったヤマカンこと山本寛さんが、自身のクレジットをめぐりテレビ東京と同作製作委員会に対し説明を求める「通告」を表明。また炎上の兆しを見せています。
山本さんはブログ上で、自身が「辛矢凡」名義で作詞を手掛けた楽曲「タチアガレ!」「7 Girls War」が「新章」第1話で使用されたにもかかわらず、そのクレジットが本編中に表記されなかったことを問題視。放送局であるテレビ東京と、制作責任者である「Wake Up,Girls!3製作委員会」から「『理のかなった』回答がなかった場合」、10月17日以降同氏が手掛けた楽曲の使用を一切認めないと主張しています。
法的手続きについても「今後迅速に進めて参ります」としており、Twitter上で弁護士と連絡を取っている旨を報告しています。
ねとらぼ編集部がテレビ東京に取材を行ったところ、「現在、製作委員会において、協議させて頂いております」とのコメント。現在別途、製作委員会代表のエイベックス・ピクチャーズにも取材を申請中です。
【10月17日19時8分追記:エイベックス・ピクチャーズから「現在、製作委員会において協議中であり個別に回答を致すことは差し控えさせていただきたく存じます」という回答がありました】
山本さんは2014年〜2015年末にかけてリリースされた「Wake Up,Girls!」の劇場3作品とTVシリーズ12話を監督。続編の監督にも期待が集まりましたが、2016年5月に「余りに理不尽な事案」が重なり体調不良に陥ったため無期限休養を取ると宣言(関連記事)。その後、12月に「Wake Up,Girls! 新章」が発表され、監督が山本さんから板垣伸さんに変更になったことが伝えられました(関連記事)。
山本さんは8月に芸能事務所入りを報告して世間を驚かせつつ(関連記事)、徐々に仕事を再開。2017年2月には新たな監督作となる「薄暮」を告知し、クラウドファンディングで2100万円以上を集めるなど、今後の動向に注目が集まっていました。
「Wake Up,Girls! 新章」の放送が近づいてからは、山本さんの「Wake Up,Girls!」新体制に対する不満が表面化。同作に対する批判的なツイートを連日リツイートし続けているほか、「新章」第1話放送の裏で旧作スタッフを集めた生放送を配信し、作品の問題点を指摘するなど、円満な降板でなかったことを随所に滲ませていました。
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「余りに理不尽な事案」が重なったためとのこと。