平仮名は続けていきたい “癒やしブログ”で話題の元大関琴欧洲、アメブロ優秀賞受賞インタビュー
Amebaで2017年に最も注目されたブログとして「BLOG of the year 2017」を受賞しました。
――「みんな からあげ すき」。
何気ない日常を平仮名でつづり、「癒やされる」と注目を集めている鳴戸親方(元大関琴欧洲)のブログ。歌舞伎俳優の市川海老蔵さんも「言葉のカタコト感が失礼ながらかわいい」とハマっていることを明かしてさらに話題を集めました。
そんな鳴戸親方のブログが、Amebaで2017年に最も注目されたブログとして、「BLOG of the year 2017」の優秀賞を受賞。鳴戸部屋へ伺い、今の気持ちを聞いてみました。
“ひらがな”へのこだわり
── 「BLOG of the year 2017」の受賞おめでとうございます。ご自身のブログが優秀賞に選ばれたお気持ちはどうですか?
鳴戸親方 驚きました。なかなか選ばれないものだと思うので、すごいですよね。
── 世間では、「癒やされる」と話題になっていますね。
鳴戸親方 そうみたいですね。でも、私は毎日のことを投稿しているだけで、意識とかは全然してないんです。「からあげ」の記事とか、みんなかわいいって思ってくれているみたいだけど、私からしたら普通の毎日なので。
── ブログは平仮名が多いですが、理由はあるのでしょうか?
鳴戸親方 ブログを見て、「かわいい」「そのまま続けてほしい」と言ってくれる人がいるからですね。それは続けていきたいなと思っています。漢字も書けなくはないんですけど、難しいですね。力士の名前も当て字が多いので、「なんて読むんだ?」と思うものが多いです。でも今は携帯で平仮名を打てば漢字が出てくるからいいよね(笑)。
── ブログでは稽古の様子などが投稿されている一方、Twitterはおいしそうな食事がたくさん投稿されていますね。ちゃんこと一緒にヨーグルトが出てくるのは、親方がブルガリア出身ということも関係ありますか?
鳴戸親方 ヨーグルトは常に冷蔵庫にいっぱい入っているよ(笑)。誰が言い始めたってわけじゃないですけど、みんなデザートとしてよく食べるんです。腸の動きが良くなるし、あるといいよね。
力士一人一人のストーリーが相撲を面白くする
── 初場所で栃ノ心が優勝しました。同じヨーロッパ出身力士としては3人目の快挙ですが、決まった瞬間はどんなお気持ちでしたか?
鳴戸親方 素直にうれしかったですね。一緒に現役で相撲をとっていた仲間の1人としてうれしいです。
── 栃ノ心は2013年の名古屋場所で右膝を大けがしてから、一度は幕下まで落ちて苦悩を味わってきた人だと思います。ここまで勝ち上がってきた姿に私も優勝が決まったときは、こみあげるものがありました。
鳴戸親方 相撲って、ただ見て、優勝は誰だったとかだけじゃなくて、力士一人一人のストーリーが分かっているともっと面白くなると思うんですよね。栃ノ心だけじゃなくて、その人がどういう人生を過ごして、どういう風に苦難を乗り越えてきたかとか知るともっと楽しめると思います。
── 親方は、優勝が決まった14日目にAbemaTVで解説もされてましたよね。NHKでも解説されてますが、やっていて違いはありますか?
鳴戸親方 いやぁ、NHKは全国放送だもん、ネット配信とは全然違うよ。2時間以上生放送だし緊張感すごいですよ。AbemaTVは見てる人も限られてるし、リラックスしてます。NHKで言えないこともいえるしね。
── 国技館で放送されていたラジオ「どすこいFM」でも解説をされてましたがそちらはいかがでしたか?
鳴戸親方 あれはもっと気楽ですよ(笑)。聞いてる人ももっと少ないし、取組見ながらあーだこーだ言ったりして。もうなくなっちゃいましたけど、自由にできたし、1番楽しかったなぁ。
── 和気あいあいとした雰囲気で楽しそうですね。では最後に、今後の相撲界はどうなっていってほしいといった、理想などありますか?
鳴戸親方 残りの短い時間で話すのは足りないなあ。でも、最近では相撲協会の広報部もいろんなアピールをして、若い人が国技館に足を運んでくれることも多くなってきたので、今後も将来的に楽しみですね。古いしきたりとかかも少しずつ変わってきているし、もっと興味をもってもらえたらうれしいです。
力士になるのって、大変なこともいっぱいあると思うんですけど、楽しいと思うんですよね。力士同士、強い絆が生まれてきますし。ただ、強くなって着物を着て、ちょんまげを結っていても負ける人もいるので、その分プレッシャーが大きいと思いますね。どこに行っても責任をもった行動をしなければいけないし。でも弟子たちがちょんまげを結えたときはやっぱりうれしいですね。
「BLOG of the year 2017」最優秀賞は、アレクサンダーさんと川崎希さん夫妻、元SMAPの稲垣吾郎さんがダブル受賞。優秀賞は、鳴戸親方を始め、瀬戸康史さん、平祐奈さん、ブルゾンちえみさん、ぺこさん、横山だいすけさんが受賞し、特別栄誉賞に2017年6月22日に乳がんで亡くなった小林麻央さんが選ばれました。
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