“全人類のIQ(知能指数)が1”の世界で、もしも殺人事件が起こったら――という漫画がツッコミどころ満載だと話題を呼んでいます。“IQ2”の天才探偵「コノヤロウ」はこの難事件をいかに解くのか……!
頭から血を流して倒れている被害者を前に「犯人はいたら名乗り出て!」と、推理系漫画にあるまじきオープニングを迎えたこの漫画。一抹の不安がよぎりますが、早速4人の被疑者たちが登場しました。
沈黙を破ったのは血の付いたバット片手に全身に血を浴びている男性。「そんなこと言って名乗り出るわけがないだろう!」「だって俺捕まるのやだもん!」と、あれ……あなたもしかして……的な発言で場を沸かせます。
どう見ても犯人が確定したようなシチュエーションですが、ここはIQ1の優しい世界。かわいい女性キャラは平然と「それもそうね 言い直すわ」「犯人さ〜ん! 名乗り出なくて大丈夫です!!」とまさかの軌道修正を行います。マジか。
続く前髪長めの男性キャラクターは「まったく騒々しい」とクールな登場。この人はまともなのかもしれない、と期待したのもつかの間「オレは一人で部屋に戻って鍵もかけずに爆睡することにするぜ」と、IQ1らしい発想でフラグをバタバタ立てていきます。
これには白いひげがダンディーなおじさんキャラが「ちょっと待て それはよした方がいい」と待ったをかけますが、その理由は「人が少なくなるとわしゃ寂しい気持ちになるんじゃ……」というもの。さらに「ところで人を殺しても罪に問われない方法とかってあるのかな?」と全身血みどろの男性に問われれば「さぁ…? でもなぜそんな事を聞くの? もしかしてあなた…変わり者ね!?」と返す女性キャラ。
とどまることを知らないカオス展開に、事件は迷宮入り確実か……と思われた次の瞬間、ついにあの男が口を開きます。そう、名探偵コノヤロウです!
急に眼を見開き「こいつら…」と何かに感づいた様子のコノヤロウが導き出した結論、それは――「全員奥二重だ…」。よく見てみると1コマ目から登場キャラクターは全員奥二重だったのです!(名探偵コノヤロウ 完)。
この漫画を描き上げたのは城アラキさん原作のレストラン漫画『ギャルソン』などで知られる漫画家の堀江 隆(ホリエリュウ)さん。投稿からじわじわと話題を呼び、3万1000件以上の“いいね”を集めている他、「警察も救急車も呼ばない、呼ばれてない」「真実は多分何個かある!って言いそう!」「こういう奴らに限って殺害の動機が怖ぇんだよなぁ……」「そもそも殺人事件が起こせるほどの知能あるのか…」などのコメントが寄せられています。
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