「コロコロ」最新号で「チンギス・ハーンに対する不適切な表現」について編集部から読者へのコメント掲載
「編集部は、そのことに気づくことが出来ず、大きな間違いをしてしまいました」
3月15日発売の『コロコロコミック』4月号(小学館)の誌面において、あらためて3月号に掲載していた漫画『やりすぎ!!! イタズラくん』内に「チンギス・ハーンに対する不適切な表現」があったとして謝罪文を掲載している。
「3月号掲載『やりすぎ!!! イタズラくん』の一部表現に関するお詫び」と題したお知らせでは、既に公式サイトなどで公開していたモンゴル駐日臨時代理大使に対して謝罪文を直接渡していた旨や「イタズラガキコンテスト」中止の報告、そして作者である吉野あすみさんによる謝罪文のほかに、編集部から読者に向けたコメントを掲載している。以下コメント(原文ママ)。
いつもコロコロコミックを読んでくれてありがとうございます。
みんなにあやまらなければいけないことがあります。
3月号のまんが「やりすぎ!!! イタズラくん」の中で、モンゴル民族の人たちがとても大切に思っているチンギス・ハーンの絵に、品性に欠けるイラストを描いて載せてしまいました。
チンギス・ハーンのことを大切に思っている人たちが、そんなことをされたら、怒るし悲しいよね。
編集部は、そのことに気づくことが出来ず、大きな間違いをしてしまいました。
コロコロを読んでくれているみんな、そして今回の件で悲しい思いをしたチンギス・ハーンを大切に思っているすべての人に、心からおわびいたします。
今後は世界中の人たちに楽しんでもらえる漫画づくりを、今以上に心がけていきます。
これからも応援よろしくお願いします。
小学館コロコロコミック編集部
漫画の「チンギス・ハーンに対する不適切な表現」については元横綱・朝青龍などからの批判の声があがり、小学館は2月23日に謝罪文を掲載。「チンギスハンを敬愛する方々に不快の念を抱かせましたことを改めてお詫びし、書店での混乱を避けるため」として3月号を販売中止すると発表している(関連記事)。書店に対しても返品するよう申し出るとしており、既に購入した人に対しても定価相当を返金するという。
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