2017年5月に『漫画アクション』(双葉社)で連載が始まり11月に突如打ち切りが発表された『君に愛されて痛かった』(知るかバカうどん)が、新潮社に移籍。コミック配信サービス「まんが王国」で新エピソードを含めた定期連載が行われることが「コミックバンチweb」で発表されました。
「最底辺の恋」をうたう同作は、愛に飢え過ぎたメンヘラJKが病みに病んで暴走していき、彼氏に殺されるまでを描くストーリー。作者の知るかバカうどんさんはpixivでその存在を広く知られるようになり、後にR18コミックの世界で才覚を示した女性漫画家で、肉体的というよりは精神的な残虐性を重視したような作風は奇妙な魅力を持ち、男性向けアダルト漫画なのに女性ファンも多く見られるという特異な存在感を放っています。
そんな知るかバカうどんさんが一般誌である『漫画アクション』で連載すると発表されたときはネット上でも大きな話題となり、第1話では「鬼畜漫画界、新世代の旗手」のキャッチコピーが添えられるなど“攻めた”連載に注目が集まっていました。
ところが連載から約半年後。11月に連載打ち切りとなったことを作者がTwitterで報告しネット上では再び話題に。作者の当時のTwitterアカウントはその後凍結されたため現在ではツイートを見ることができず、『漫画アクション』も正確な理由は明かしていませんが、当時のツイートをまとめたサイトなどでは、「表現が過激すぎた」ことが打ち切りの原因だとし、やりたい表現をしてもいいという話で一般誌での連載を始めたにもかかわらず、くしくも表現上の理由で打ち切りとなったことに無念さをにじませていました。
また、「契約書交わしてない」という説明もあり、(出版契約書を交すであろう)コミックスの刊行前だったことから、雑誌掲載に関する執筆契約を交していなかったとみられ、結果的に契約が移籍の障害とならなかったことが不幸中の幸いといえそうです。
新潮社では「まんが王国」で『漫画アクション』に掲載されたものを再掲載した後、新しいエピソードを月2回(毎月第2第4金曜日)定期連載していく予定。6月9日には新潮社「BUNCH COMICS」レーベルでコミックス1巻を発売することも明かしています。
連載再開について知るかバカうどんさんにコメントを求めたところ、作風やTwitter上での発言から連想していたイメージとは異なるコメントが届きましたので、最後にそれを紹介しながら連載の再開を喜びたいと思います。
知るかバカうどんさんからのコメント
今回打ち切りになって、いろんな臆測や間違ったいいかげんなデマが行き交って訂正したい気持ちや言いたいことやいろんな思いがありますが、描き続け、数字を出すことが今できる全てと思っています。
いつか言いたいことが堂々と言えるように頑張るので、応援していただけるとうれしいです!
最後まで頑張ります! 頑張ります! 頑張ります!
(C) 知るかバカうどん/SHINCHOSHA
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審判が寝不足だったのかな。