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Facebookのデータ不正流用、最大8700万人の可能性 日本での影響は最大で10万人

今後の対策として、アプリからのデータアクセスに制限をかけるとのこと。

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 Facebookが、ユーザーの個人データが不正に流用された件(関連記事)について、調査や対策の進捗状況を発表しました。被害件数は当初5000万件と報じられていましたが、調査の結果最大8700万件と判明。その大部分は米国内の情報で、日本で影響を受けた可能性のあるユーザー数は最大で約10万件とのことです。


被害件数 不正流用されたデータの内訳。全体の81.6%を占める約7000万件が米国内のもの。日本ではグラフに入らない程度の件数ですが、それでも約10万人分のデータが被害に遭ったとされています

 流用されたデータは、ある心理テストアプリで共有されていたことを受け、同社はアプリからのデータアクセスを制限する方針を表明。例えば、これまでアプリはページAPIを利用することでページへの投稿やコメントを読み込むことができましたが、それ以上のデータにアクセスすることも可能でした。その点を是正するため、アプリがページAPIにアクセスする際は、全てFacebookからの承認が必要とされるようになります。

 ほかにもログイン時のチェックの厳正化や、電話番号やメールアドレスからユーザーを探す機能の停止など、不正に情報が収集されるリスクを軽減するための施策を発表。なお、不正流用の影響を受けた可能性があるユーザーには、今後ニュースフィードのトップに表示するといった形で通知されるとのことです。


アクセス制限 データ流用の原因と目されるサイトへのアクセスを禁止したと通知するなど(右)、対策は順次行われている


(沓澤真二)


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