「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」などで知られる細田守監督最新作「未来のミライ」の公開が7月20日に決定。主人公の4歳の男の子・くんちゃんを上白石萌歌さんが演じることが明かされました。
「バケモノの子」以来3年ぶりとなる同作は、くんちゃんと未来からやってきた妹・ミライちゃんの物語。新たに解禁された予告では、ミライちゃんの子育てに必死な両親の姿や、くんちゃんが近未来らしき駅の中で「なくしたものは、“自分自身”というわけですね」と問われるシーンなど、くんちゃんの冒険とその家族の時をこえた物語が描かれています。
くんちゃんを演じる上白石さんは、2011年開催の第7回東宝シンデレラオーディションでグランプリに輝き、映画や舞台などで活躍する18歳。声優初挑戦で映画初主演を射止めたことに「ミライちゃん役のオーディションを受けた帰りに監督から呼び止められ、4歳の男の子を演じることになり、驚きました」とコメント。くんちゃん役に決まってからは、「保育園で4歳の男の子と実際に遊んだり、お話をしたりして、自分が4歳だったころを思い出していました」と話しています。
この他、ミライちゃんは「おおかみこどもの雨と雪」雪役など細田作品3作目となる黒木華さん、2人の両親役は星野源さんと麻生久美子さん、くんちゃんの祖父母役は役所広司さんと宮崎美子さん、くんちゃんが出会う謎の男は吉原光夫さんが演じることが明かされました。また、オープニングテーマと主題歌は山下達郎さんが手掛けます。
キャストコメント
- 上白石萌歌(くんちゃん)
最新作が公開になる度に劇場で観ていた細田監督の作品に出演することができ、すごく幸せです。ミライちゃん役のオーディションを受けた帰りに監督から呼び止められ、4歳の男の子を演じることになり、驚きました。くんちゃん役に決まってからは、保育園で4歳の男の子と実際に遊んだり、お話をしたりして、自分が4歳だったころを思い出していました。とても難しい役でしたが、模索しながらも楽しんで挑戦しました。くんちゃんはずっと見ていても飽きないくらい愛くるしい。「未来のミライ」は、細田監督の愛を強く感じる作品です。その愛情を受け取り、くんちゃんとしてしっかり存在したいです。
- 黒木華(ミライちゃん)
細田監督作品は、身近な出来事が繊細に描かれているのに、物語の世界観が壮大で勇気をもらうことができます。監督と今作で再びご一緒することができてとても嬉しいです。4歳の子どもが主人公の作品はなかなかないのでとても楽しみにしていました。私自身、姉弟がいるので、妹ができた時のくんちゃんの気持ちにはとても共感するところがありました。くんちゃんが少しずつ成長していく姿が微笑ましく、くんちゃんの冒険を通して、愛情や絆を沢山感じられる作品です。
- 星野源(おとうさん)
細田監督の世界に呼んで頂いたことを、とても嬉しく思います。僕が演じるのは、子育てと仕事に奔走し、成長せんと踠いている父親です。映像を初めて観た時、くんちゃんと赤ちゃんのミライちゃんの一挙手一投足があまりにも可愛く、転げ回りました。収録も穏やかで、何か一つの生き物を全員で大事に育てている感覚になりました。いまから公開の日を楽しみにしています
- 麻生久美子(おかあさん)
「『時をかける少女』を観た時から細田作品のファンでした。くんちゃんの家族は、我が家の家族構成とよく似ていてとても身近に感じました。私が演じるおかあさんは、ミライちゃんの誕生で赤ちゃん返りをするくんちゃんに手を焼きますが、私も同じことで悩んだことがあったので、共感の嵐でした。子どもはちょっとずつしか成長しませんが、その“ちょっと”が出来た瞬間を見る幸せが、たくさん描かれた素敵な作品です。
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