これは入手せねばぁぁぁ! スーパーカー自転車の「超精巧ミニチュア」爆誕 めっちゃスゴイ仕上がり(1/3 ページ)
「丸石サイクルのレジェンド」も納得、再現度まじハンパねぇぇ!
昭和少年だった皆さんが熱狂したジュニアスポーツ自転車こと「スーパーカー自転車」(関連記事)。アレを思い浮かべると、あの頃のセピアな思い出とともに「また乗りたい、というか欲しい!」などと物欲が沸いてきてしまいます。
なんというかっこよさ。はい、「欲しく」なりましたよね。「今の俺の財力を持ってすれば、買えないことはない」などと思いましたよね。しかしスーパーカー自転車はかれこれ40年ほども前の商品で、そもそも希少。廃業した自転車店の倉庫などでふと見つかることがあるウルトラ希少な「デッドストック(売れ残って長期間倉庫などで保管されていた新品)」となると、当時の新車価格のウン倍、ウン万円からウン十万円といった素晴らしい価格で取引されることもあります。
そして、クラシックカーや骨董品と似ており、財力だけでなく、家族の理解や車両の維持やパーツ入手の苦労も含めてかなり気合いを入れて挑まなければならない趣味になるでしょう。
でも大丈夫。みんなは「これ」を手に入れれば良いのです。
「スーパーカー自転車ミニチュア」爆誕 これならば机上で愛でられる
2018年7月末から8月にかけて、「超精巧なスーパーカー自転車ミニチュアが登場する」という情報を入手しました。実車の入手は困難ですが、ミニチュアならば手元に置いて、うっとりと愛でられます。しかも家族にナイショで1人だけで。これはロマンです!
ベース車は、丸石サイクルの名車「ヤングホリデー PCスーパー5FF」ですよ! うわ、出た、これ、もしかしてあの伝説の「Hパターンシフト」のやつ!! ブリヂストン「ヤングウェイ・モンテカルロ」、ナショナル自転車「エレクトロボーイ」などと肩を並べた当時の人気車種です。
もしかして、マジでこれはいいぃぃぃモノの予感。
このミニチュアヤングホリデーは、ゲームセンターで遊べるクレーンゲームの景品として商品化されます。企画、制作はアミューズメント景品やカプセルトイ商品を手掛けるSO-TA/ソータ。早速、SO-TAの安藤幸臣社長(以下、安藤さん)と制作を担当した小川愛美さん(以下、小川さん)、片桐佐知子さん(以下、片桐さん)を直撃し、丸石サイクルの“レジェンド”竹林宏樹さん(執行役員 商品企画部部長 以下、竹林さん)と一緒に、その出来栄えをチェックしてきました。
「リトラクタブルライト」は絶対に再現せよ!
テーブル上にちょこんと立つ全長約15センチ(12分の1スケール)のミニチュアヤングホリデー。なんと精巧なのでしょう。
── 期待以上のすばらしい出来栄えです! 特にこだわりのポイントは?
安藤さん 弊社はゲームセンターなどにある(編注:通称「ガチャポン」「ガチャガチャ」などの)カプセル玩具の企画、製造、販売を行っています。リアルさとディテールの細かさがウリです。
今回のミニチュアヤングホリデーもゲームセンター向け新商品の一環として企画したのですが、訳あってカプセル玩具の商品スケールより少し大きな12分の1スケールとし、クレーンゲームの景品向けとしました。大きくしたので迫力があり、細かいところもいい感じに再現できました。いろいろと動きます。
何はともあれ、「リトラクタブルライト」を実現したかったのですよ。あの頃、“リトラ”は上位機種にしかなく、「電動で開閉したあの動き」の感動とうらやましさは忘れられません。見たのは、アレを買ってもらえた友人の、ですが(笑)。
竹林さん ヤングホリデーは電動で開閉するリトラクタブルライトを備えていました。ハンドルスイッチでパカパカと開閉操作できます。ライトの発光はダイナモで行うんですけれどね(笑)。
―― 電動! なかなかの無駄仕様ですね
竹林さん いえいえ。無駄ではなく、それがスーパーカー自転車だったですよ〜(笑)。このヤングホリデーは、当時6万円弱くらいした上位モデルです。6万円といっても1970年代のこと、今とは物価がかなり違う時代だったのに……。当時は本当に熱かったのですよ(関連記事)。
「どうしてもミニチュアスーパーカー自転車を作りたい」。SO-TAの安藤さんは、オークションでヤングホリデーの実車を、しかも超希少な「ほぼ新品モノ」を入手してモデル化に挑んだのです。車両はなんと25万円もしたそうです。ひぃぃぃ。
このミニチュアヤングホリデーは丸石サイクルの版権許諾商品。丸石サイクルの協力が得られれば3D図などの制作も楽かと思いきや、そこは昭和時代のこと。さすがの丸石サイクルにもズバリの実車や図面は残っていなかったそうです。
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