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停止したエスカレーターを上るとき、何だか変な感じがする“科学的な理由”

「壊れたエスカレーター現象」という、そのまんまの名称で呼ばれています。

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 トラブルなどで停止したエスカレーターを上るとき、階段では感じない違和感を覚えたことはありませんか? 実はあの現象には、脳科学的な理由があるとか。一体、どういうことなんです?



停止したエスカレーターを上るときに違和感を覚える“科学的な理由”

 止まったエスカレーターで違和感を覚える現象は「broken escalator phenomenon(壊れたエスカレーター現象)」と呼ばれ、無意識的に稼働中のエスカレーターに合わせた動きをしてしまう脳の働きが原因だといわれています。

 鉄道総合技術研究所によれば、脳は「原始的な脳」「進化した脳」に分けられるとのこと。進化した脳がエスカレーターが停止していることを認識しても、原始的な脳が普段通りに、稼働中のエスカレーターに合わせた動作を行ってしまうことがあるそうです。

 ここから「エスカレーターが停止していることを理解しているのに、体がうまく動かず、バランスが崩れる」というチグハグな状態に陥ることが、壊れたエスカレーター現象の正体だといいます。

 ちなみに、NTTコミュニケーション科学基礎研究所の実験によれば、普通の階段でも見た目をエスカレーター風に変えると、この現象が起こるとか。


エスカレーター風のデザインに変えるだけで、「壊れたエスカレーター現象が起こる階段」という不思議な代物が完成(NTT技術ジャーナルより)

主要参考文献


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