「好き、より嫌いな部分を共有する」――漫画家のさわぐちけいすけ(@tricolorebicol1)さんが夫婦円満の秘訣を描いた漫画に、感心する声が多数寄せられています。
作者は以前にもケンカ知らずの夫婦生活を描いた漫画で注目を集めており(関連記事)、メディアからの取材も多い様子。円満の秘訣を聞かれたときは、相手の質問に合わせていろいろな答え方をしていたといいます。それらをまとめた結果が、「われわれの場合、好きなことよりも『嫌いなことを共有する』からうまくいくのかもしれない」という答えでした。
夫婦は付き合い始めのころから、妻は「サプライズは苦手」、夫は「イライラしているときは教えてほしい」というように、互いに「嫌だな」と思うことを逐一報告し合っていました。互いに相手の「嫌い」を把握しておけば、嫌な思いをくり返さずに済みますしね。一緒に暮らすなかで分かることも多いので、結婚後も報告の習慣は続けているそうです。
一方、互いの「好きなこと」に関しては、多少の関心はありつつも、わりとどうでもいいいもよう。パートナーの趣味に深入りするのはケンカの元になりえますし、「楽しそうでなにより」と、適度な距離感を保つのが大事なのかもしれません。
漫画の最後には、夫婦の食の好みに関するこぼれ話が。頂き物のシナモンと抹茶のクッキーを前にして、2人は困っているようです。夫はシナモンが苦手で、抹茶は好き。妻は抹茶のお菓子が苦手で、シナモンは好き。互いの好みが違うおかげで、おのおのが好物にありつけています。“家族あるある”ですねえ。
漫画は共感を呼び、「こんな意思の疎通ができる人と付き合いたい」「相手の喜ぶことをするよりも、相手が嫌がることをしないほうが、本当の思いやりなのかな」など、さまざまな感想が寄せられました。「『これが嫌』と伝えるのは相手を否定することでもあるから、勇気がいりそう」との声も。この方法も、互いの信頼関係があって初めて成り立つことなのでしょう。
(沓澤真二)
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