"呪いのビデオ"で世界を恐怖に陥れた「リング」の貞子が、VHSの衰退で自身の方向性に迷ってしまう様子を描いたギャグ漫画がTwitterに投稿され、反響を集めています。迷走する貞子と、それをたしなめる伽倻子(「呪怨」より)のやりとりにジワジワと笑いが止まりません。
女子会は貞子が「話がある」と伽倻子を呼び出したところから始まります。貞子は「あのね伽倻子 わたし……」と深刻そうに口を開くと、「やっぱもうVHSは限界だと思うの」と自身の呪いのスタイルに限界を感じていることを打ち明けるのでした。「!!」と驚いても、表情が変わらない伽倻子。ホラーなのに、何故かじわる……。
今後について考えた貞子は、"呪いのYouTuber"となる決心を明かします。「っえ、それはどういう」と戸惑う伽倻子に構うこともなく、リハをはじめる貞子。「ハイということで!」「今日は呪いの方をやっていきたいなと思うんですけれども」と上機嫌に練習を進めて行きます。貞子のYouTuber慣れがすごい。
「今日使うのはこちら!」という貞子の左手は、カメラのピントを合わせるために、きちんとビデオテープの後ろ側に。「私のおぞましい記憶の数々が念写された呪いのビデオ」と恐ろしい紹介をしながらも、視聴者への配慮は欠かしません。「このビデオがいいなーと思った方はチャンネル登録を」とYouTuberお決まりのセリフをポップに語る貞子でしたが、動画を見てから1週間以内にボタンを押さない人には、「私が直々に呪い殺しに行きます」と警告。「そこのシステムは継続なのね!?」と伽倻子が思わずツッコミを入れます。ボタンを押せば、殺されずに済むみたい……。
ツッコミを入れながらも、リハを見守っていた伽倻子は、「貞子、無理してない?」と問いかけます。「技術的に時代に取り残されそうで不安なのはわかるよ」と寄り添いつつも「こんな呪い方、貞子らしくない」とさとすのでした。ヒートアップした伽倻子は「ビデオ1本で井戸から這い上がってここまで来た自分を誇っていい!」「もっと……自分を大事にしてよ!!」と熱弁。伽倻子の熱い気持ちに涙する貞子なのでした。熱くなっても表情が変わらない伽倻子。ホラーだけど、何故か笑える……。
作者の久川(@hisakawa_haru)さんが漫画をツイートすると、勢いよくいいね&RTがつき、「亡霊もたいへんだなぁ」「素材の味が活きてて素晴らしい」など好意的なコメントが殺到しました。実は本作品はシリーズ化しており、貞子と伽倻子の女子会ギャグ漫画として以前も話題になりました。ホラーが苦手で「リング」や「呪怨」を観たことがなくても、楽しめる微ホラーにジワジワと笑いが止まりません。
画像提供:久川 はる(@hisakawa_haru)さん
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