「鳥肌たった」「久々の良MV」 休養中の松井珠理奈を絵コンテ＆CGで再現 AKB新曲の“未完成”MVに波紋

宮脇咲良さんのせりふもアドリブ。

[佐藤星生，ねとらぼ]

　「AKB48」の53枚目となるシングル「センチメンタルトレイン」のMVが8月23日に解禁され、松井珠理奈さんが映るはずのシーンがCGや絵コンテで表現された異色の映像ながら、それを生かしたストーリーに「めっちゃ泣いた」「鳥肌たった」と絶賛の声が相次いでいます。

「センチメンタルトレイン/AKB48」

　6月の「第10回 AKB48世界選抜総選挙」で初の王座に輝くも、その後体調不良により長期休養に入っている松井さん。本来センターポジションを務める松井さんが不在のまま同曲はレコーディング＆MV撮影が行われました。

センターにはCGで描かれた松井珠理奈さん (C)AKS/キングレコード

　MVは、謎めいた転校生として登場する松井さんが、宮脇咲良さんや須田亜香里さんらと触れ合うはかなげなドラマ仕立てですが、松井さんの出演予定部分は、ドラマパートが絵コンテ、ダンスパートがCGで表現された“未完成な”作品。MVを手掛けた高橋栄樹監督は「MVにご出演できない（＝絵コンテになる）と、初めてお聞きした時に、無謀ですが直感的に、『それならばあえてドラマMVにして、松井さんを主人公に作るべきだ』と思いました」とMVのコンセプトについて語っています。

松井さんの絵コンテを手掛けているのは、『放浪息子』『青い花』『こいいじ』などで知られる漫画家の志村貴子さん。 (C)AKS/キングレコード

　目を引くのは、MV終盤の松井さんと宮脇さんの会話シーン。「わたしのこと、どう思ってた？」と尋ねる松井さんに、「う〜ん……もっと仲良くなりたいなって思ってたかな」と笑顔で返す宮脇さん。続けて「大変だった？」と問うと、宮脇さんは少し目に涙をため「……うん。大変だったかな」と思いを吐露し、「……ごめんね」と謝る松井さんに無言でうなずくというもの。須田さんとも同様の会話シーンがあり、須田さんは「全く台本のない撮影だったので、リアルな私たちを感じていただけると思います」とコメントしていますが、これを踏まえると宮脇さんのせりふも奥行きのあるものに感じられます。

宮脇さんが本音を話す注目シーン (C)AKS/キングレコード

　ネットでは「前代未聞のMVだ」「鳥肌たった」「久々の良MV」とストーリーやパフォーマンス、そしてメンバーのリアルな感情を内包していることを評価する声が上がる一方、「元気に帰って来てほしいと思ってる」「センター不在が本当に悔やまれます」「須田宮脇と話す内容がまさにもう。。。なんかほんとに切ない」と、松井さんの早期復帰を切望する声も多くみられます。なお、同MVは、松井さん復帰後、追加撮影と再編集の上、完全版として公開予定です。