「ちびまる子ちゃん」の作者・さくらももこさんの死が伝えられて一夜、インターネット上で別れを惜しむ声が各界から寄せられています。生前親交があった漫画家の尾田栄一郎さんからは、ルフィとまるちゃんが仲良くご飯を食べる追悼イラストが『ONE PIECE』公式サイト上に寄せられました。
さくらさんは原作者でありながら、アニメ版「ちびまる子ちゃん」の脚本を1991年〜1999年までの間、250話分以上手掛けたことでも知られています。
アニメ監督で「ちびまる子ちゃん」にも参加経験のある片渕須直さんはTwitterで、「さくらさんの脚本は何も考えなくても絵コンテにしていけたなあ。原稿用紙のコピーをそのままもらってたんだけど、ときどき説明図みたいな絵もついていて。歌もたくさん入っていて」と回顧。さくらさんが今なお続くアニメ版の基盤を築いたことを感じさせました。
アニメ「ちびまる子ちゃん」で主題歌を歌ったゴールデンボンバーの喜矢武豊さんは「さくら先生のおかげでアニメのオープニングをやらせていただいて、本編にも出演させていただいて、今も大変うれしく、誇らしく思っています。心よりご冥福をお祈り致します」と追悼コメントを投稿。
同じくかつてアニメのオープニングを歌った三倉茉奈さんは「さくらももこさんとはレコーディングでお会いしたんですが、とても優しくてすてきな方でした。まるちゃんも大好き。ご冥福をお祈り致します」とコメントしています。
さくらさんと小学校の同級生で、FC東京監督の長谷川健太さんは「突然の訃報に驚いています。心よりご冥福をお祈り申し上げます」と、同クラブ公式Twitterを通じてコメント。「ちびまる子ちゃん」ではサッカー好きの「ケンタ」として、長谷川さんをモデルにしたキャラクターが登場していました。
さくらさんの地元、静岡県清水市の清水エスパルスも公式サイト上で「清水に生まれ、清水を愛した、さくらももこ様には、クラブ創設20周年の際に素敵なイラストや心温まるメッセージなどを頂戴いたしました。生前のご厚情に深く感謝すると共に、ご冥福を心よりお祈り申し上げます」とコメントを掲載しています。
さくらさんのアシスタント経験がある漫画家の松本夏実さんは「昔アシに行った時先生のお話が面白すぎて一晩中笑ってた。『やりたいことが多すぎて寝てる時間がもったいないんだ。』との言葉が印象的だった」と、さくらさんの創作意欲あふれる一面を伝えています。
また、生前交流があったLM.CのAijiさんは「その昔、ご自宅に遊びに行かせていただいた事もありました。お酒も豪快に楽しく呑まれる方で、出逢ったその日から『姐さん』と呼ぶようになりました」と思い出をつづっています。
人間味を感じさせる漫画やエッセイを多く残したさくらさん。ファンからも「クラスでさくらももこ先生のエッセイが大流行りしてその時初めて『文章だけで呼吸困難になるくらい笑う』って体験した」「コジコジという作品で『コジコジはコジコジだよ?』と自分であることの大切さを教えてくれた」など、作品を回想しつつ、死を悼む声が多数寄せられています。
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