漫画家、山本さほさんがTwitterで、世田谷区と仕事をした際のトラブルを告発していた件で(関連記事)、世田谷区は10月4日、トラブルの経緯や今後の対応について、サイト上であらためて説明しました。発端となった漫画の内容については「一部認識の相違はあるものの、概ね同様の趣旨のやり取りがあったことを確認いたしました」とほぼ認めた形となっています。
山本さほさんは2日、Twitterで「区役所と仕事したまんがです」と4ページの漫画を公開。世田谷区と仕事をした際、区役所側のミスで会場のダブルブッキングがあったにもかかわらず、会場キャンセル料をなぜか「(山本さんへの)謝礼から差し引く」と言われたことを告発し、保坂展人世田谷区長がTwitter上で謝罪する騒動に発展していました。
こうした動きを受け、世田谷区は4日、あらためてサイト上でもトラブルの経緯を公表。山本さんの漫画内容がほぼ事実であったことを認めるとともに、3日には担当課長および係長が山本さんと面会し謝罪したこと、またダブルブッキングがあった会場も訪問し謝罪したことを説明しました。また、ダブルブッキングによる費用については区として公費負担するとのこと。
今後の対応については、書類による確認を徹底するとともに、誠実かつ丁寧な対応を行うよう職員を指導していくことを約束。保坂区長もあらためて、「山本さんや予約をした会場に多大なご迷惑をおかけしたことをお詫びします」と謝罪しています。
保坂区長からの謝罪コメント
姉妹都市交流を続けるオーストラリア・バンバリー市の小学生親善訪問団のプログラムで、漫画家の山本さほさんに御協力をいただいたワークショップの件、管理職に事実確認をしました。ダブルブッキングで生じたキャンセル料を謝礼から差し引く等の発言をしたことがわかり、山本さんや予約をした会場に多大なご迷惑をおかけしたことをお詫びします。
今後、再発防止策を講じ職員への指導徹底に努めてまいります。
世田谷区長 保坂 展人
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ニコニコ生放送と自身のブログで謝罪しました。