中小企業基盤整備機構(中小機構)のPR動画「【感情崩壊】今日、部下が会社を辞める。」が公開されました。
前半こそタイトル通りのしんみりムードですが、この動画は「社畜ミュージアム」(関連記事)に続く、面白法人カヤックとのタッグ制作。最後まで平穏無事に終わるわけがなかった。
3年間、苦楽をともにしてきた部下の送別式。何事もうまくいかなかった新人時代から、立派にプレゼンをこなすまでの、彼の成長の軌跡を上司は振り返ります。私は良い上司だっただろうか――そんなモノローグとともに、中小機構のアイキャッチが挿入されます。
しかし話はここで終わらず、突如倒れ込む上司。「勝手にいい話にすんな!」と、別の若手社員に突き飛ばされたのです。「ウチの会社、次から次に若手が辞めて……いいかげん気付けよ!」と、乱暴ながら的を射た指摘は続き、「中小企業の73.7%が人手不足を感じている」との調査結果がインサート。急に深刻な現実突きつけてきた。
さらに、部下が上司に隠れて遅くまで残業していたシーンが映ると、「人手不足を残業などの業務過多で解決する中小企業が60.7%」と、またもや調査結果が。一連の怒号がきっかけで気持ちが切れた社員たちは、つかみ合いの乱闘を始めてしまいます。そこに「社員が崩れると、会社も崩れる」と、無情なメッセージ。BGMは賛美歌「荒野の果てに」と、選曲もたまりません。
オフィスが地獄絵図の様相となると、今度は「中小企業の新入社員の52.4%が3年以内に離職」との調査結果が。それまでおとなしくしていた部下もおたけびを上げ、世話になった上司へタックルをかますのでした。タイトルの「感情崩壊」ってそういうことかよ!
「会社が崩れる前に、ITツール導入で会社と社員の負担を減らす」というコピーで、動画は締めくくられました。中小機構の特設サイトでは中小企業の生産性を向上するべく、ITツールの導入事例が紹介されています。
(沓澤真二)
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