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フグの持つ毒「テトロドトキシン」には青酸カリの500〜1000倍もの毒性があり、わずか数ミリグラムで人間を死に至らしめるといわれています。この毒は熱などにも強く、調理で分解することも難しいのだとか。
ちょっと気になるのは「どうしてこんな猛毒を、わざわざ体内に持っているのか」という点。自分の毒にやられて困ったことに……なんてことは起きないのでしょうか。
解説
テトロドトキシンには神経をマヒさせる作用があり、人間が摂取するとまず指先などがしびれ始め、次第に感覚や運動機能がマヒ。最終的には呼吸中枢にまで作用し、呼吸が停止してしまうといいます。
フグはテトロドトキシンを自身の体内で作り出しているわけではなく、この毒を持つエサを食べることで体内に蓄積しているのだとか。それでも死なないのは「テトロドトキシンを吸収しない体のつくりになっているから」といわれていますが、正確には「他の生物に比べて効きにくい」だけで、量が多過ぎるとやはり死んでしまうそうです。
ちなみに、かつて日本では、テトロドトキシンが痛み止めとして市販されていた時期が。毒も使いようによっては役に立つ、というわけです。
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